皆さんは、時速10キロメートルって聞くと、どのくらいの速さを連想しますか?
恐らく、速さをイメージしにくいという方が大多数なのではないでしょうか。
実はこの速度は、早歩き、ジョギング、自転車でゆっくり走るときと同等のスピードです。
本稿では、時速10キロメートルの速度を他の交通手段などと比較しながら説明していきます。
時速10キロメートルの速さって?
時速10キロメートルとは、1時間に10キロメートルを進む速度を指します。
1分で見た場合、約167メートルの距離を進むことになります。
1キロメートルの距離を約6分で走行する速度でもあるため、日常生活の中でよく目にする速度だと言えるでしょう。
歩く時の速さとの比較
成人が歩く時の速さは、およそ時速4~5キロメートルくらいです。
時速10キロメートルは、その約2倍の速さで、歩行時というよりもジョギングに近いと言ってもいいでしょう。
実際にジョギング初心者は通常、時速8~10キロメートルくらいの速度で走ることが多いです。
一方、ジョギングの中級者以上は時速12~15キロメートルくらいの速度で走ることが一般的だとされています。
そのため、時速10キロメートルは「やや速いジョギング」に匹敵する速さだと言えます。
時速10キロメートルをあらゆる移動手段で例えてみると?
時速10キロメートルをあらゆる移動手段と比較しながら説明していきます。
ジョギングにおける時速10キロメートルの感覚
ジョギングを始めたばかりの人にとって、時速10キロメートルは、良い目標の速度だと言えます。
最初は速度を保つのが少し難しいかもしれませんが、訓練を積むうちにだんだんと慣れていくでしょう。
このペースでの走行は、心肺機能の強化やスタミナ面の向上に役立ちます。
例えば、フルマラソンをこの速度で走れば、約4時間12分でゴールすることができるため、多くのマラソンランナーにとっては望ましいタイムだと言えるでしょう。
ウォーキングにおける時速10キロメートルの感覚
ウォーキングで時速10キロメートルを維持することは、一般的に高いハードルとされます。
通常のウォーキング速度が時速4~5キロメートルであるため、この倍以上の速度では「スピードウォーキング」や「パワーウォーキング」と称される運動レベルになります。
このペースで歩くと、相当な運動強度が求められ、心肺機能の向上やより多くのカロリーを消費する効果が期待できます。
例えば、体重60キログラムの人がこの速さで1時間歩けば、約450~500キロカロリーを燃焼させることができます。
自転車走行における時速10キロメートルの感覚
自転車において時速10キロメートルは、リラックスして楽しむのに最適なペースです。
一般的に自転車は時速15~25キロメートルで走行されますが、時速10キロメートルは初心者や子供でも安全に楽しめる速度です。
この速度だと、風景を眺めながらのんびりとサイクリングを楽しむことができ、体への負担も少なく長時間疲れにくい利点があります。
他の乗り物などにおける時速10キロメートルの感覚
私たちの日々の生活で、時速10キロメートルの速度を体感する機会は意外にも多く存在します。
例えば、電動キックボードを使う際、この速度は初心者にとって扱いやすく安全な速度とされています。
この速度ならば、周囲をしっかりと確認しながら、安心して操作することが可能です。(※ただし、電動キックボードの場合はスピードを出しすぎると危険なので注意しましょう。)
そして、高齢者が使う歩行車は安全に配慮されており、遅い速度で設計されています。
そのため、時速10キロメートルよりも遅い速度であると、説明することが可能です。
状況に応じて適切な速度を選ぶことが、効率的かつ快適な移動につながります。
時速10キロメートルを実感するトレーニング方法
この速度を実感し、持続するためには実践的なトレーニングが有効です。
実際にこの速さを体験することで、体の負担や速度感を把握できます。
ここでは、時速10キロメートルを実感する方法とこのペースを維持するトレーニング方法を紹介します。
トレッドミルを使用しての実践
ジムや自宅のトレッドミルを活用し、時速10キロメートルで走ることで、その速さを直接体感することができます。
初めにトレッドミルを時速10キロメートルに設定し、5分間そのペースを維持してみましょう。
初めは速く感じるかもしれませんが、時間と共に慣れていきます。
トレッドミルを利用すれば、気候に左右されずに安全に一定速度での練習が可能です。
徐々に走行時間を延ばし、20分以上その速度を保持できれば、体力と持久力が向上している証です。
スマートフォンアプリを利用したウォーキングやランニング
スマートフォンのランニングやウォーキング用アプリを用いて、屋外で時速10キロメートルのペースを体験することもおすすめです。
アプリのペース管理機能を使えば、現在の走行速度をリアルタイムでチェックできます。
時速10キロメートルでは、1キロメートルを約6分で走るペースとなります。
この速度で走るトレーニングを続けることで、自然と速度感を身につけることができます。
また、ペースが速すぎる場合は調整を行いながら、自分の体力に合わせた最適な速度を見つけましょう。
時速10キロメートルを維持するトレーニングプログラム
時速10キロメートルを一定期間保持する能力は、定期的なトレーニングによって向上します。
次に挙げるトレーニングプログラムを実行し、持久力と速度を充分に高めましょう。
インターバルトレーニング
このトレーニングは、高強度でのランニングと低強度のウォーキングやジョギングを組み合わせて行います。
例えば、1分間時速10キロメートルで走り、その後1分間はゆっくりと歩くサイクルを5~10セット繰り返します。
これにより、心肺機能と筋力が向上し、時速10キロメートルを維持するための体力が育成されます。
筋力トレーニング
走る際のパフォーマンスを向上させるためには、特に下半身の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎ)をターゲットとしたトレーニングが重要です。
スクワットやランジなどを行い、これらの筋肉を強化することで走行の効率が上がり、ペースの維持が容易になります。
また、プランクやクランチといった体幹トレーニングも、安定した走行フォームを支えるのに役立ちます。
長距離走の実践
長距離走を時速10キロメートルで定期的に行うことで、持久力を高めることができます。
初めは3キロメートルから始め、慣れてきたら徐々に5キロメートル、10キロメートルと距離を延ばしていくのが良いでしょう。
この種の練習により、ペースの配分や呼吸法が自然と身につき、長時間の走行でも時速10キロメートルを楽に維持できるようになります。
これらのトレーニングメソッドを取り入れ、継続して実施することで、時速10キロメートルの速さを自在に操れるようになり、スムーズなランニングが可能になります。
目標に向けてコツコツとトレーニングを積んで、少しずつ成果を上げていきましょう!
まとめ
今回は、時速10キロメートルがどのくらいの速度なのかについてまとめました。
この速度はジョギングでは少しゆっくりめのペース、ウォーキングではやや速めのペース、自転車ではリラックスしながら安全に移動できる速度となっています。
運動(ジョギングやウォーキングなど)でこの速度を維持することによって、筋力や心肺機能が強化され、持久力も増します。
この速度を意識しながら身体を動かして、健康的な毎日を送りましょう。