「暑い夏の夜、寝苦しくてなかなか眠れない」という悩みを抱えていませんか?
暑さをしのぐために、扇風機やエアコンなどを活用している家庭も多いことでしょう。
しかし、電気代の負担や健康面への影響なども気になるところです。
「寝具などを見直してみようかな…」「窓を開けて空気を入れ替えたらどうだろう…」「小さな子どもがいるから、なるべく快適に過ごさせてあげたい…」などなど各家庭で抱えている問題もあるでしょう。
そこで本記事では、暑い夜を乗り切るための秘策について説明していきます。
熱帯夜の定義とは?
「熱帯夜」とは、夜間の最低気温が25度以上になる夜のことを指します。
私が子どもの頃は、そのような夜は年に数えるほどしかなかったような気がします。
しかし、近年は昼間の気温も上昇し、夏日(25度)、真夏日(30度)、猛暑日(35度)といった呼び名が増え、地球温暖化の影響も強く感じられるようになりましたね。
こうしてみると、夏日と熱帯夜の基準は同じ気温でも、夜間は涼しくならず寝苦しさを感じやすいのが特徴です。
ちなみに、現在の熱帯夜の日数は、年間でおよそ30日から40日ほどあるとされ、50年前の約3倍に増えているとも言われています。
ただでさえ暑い日々が続いていますが、今後はますます寝苦しい夜が増えてきていくでしょう。
熱帯夜対策ができるアイテムについて
熱帯夜対策となるアイテムとして、扇風機とエアコン(クーラー)の二種類が挙げられるでしょう。
就寝時の猛烈な暑さを防ぐには、どちらを活用すればいいのかなどを検証していきます。
暑さ対策アイテムその1:扇風機
夏の寝苦しい夜、まず頼りたくなるのは「扇風機」ではないでしょうか。
風を直接当てたり、部屋に風の流れを作ったりすることで、体感温度を下げ、涼しさを感じやすくなります。
エアコンに比べて電気代が安く、身体に負担をかけにくいので、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えますね。
ただし、注意しなければならないポイントも幾つかあるので、注意して下さい。
・窓を開ければ風通しはよくなるが、防犯面で不安が残る(特に1階)
最近は、夜間でも気温が30度を超えることが当たり前になってきました。
こうした夜には、窓を閉めたまま扇風機だけに頼ってしまうと、寝苦しさどころか、熱中症のリスクまで高まってしまいます。
「エアコンは苦手だから…」という理由だけで済ませられない問題ですよね。
暑さ対策アイテムその2:エアコン(クーラー)
室温を下げるという意味では、やはりエアコンが最も効果的で即効性があります。
その点は、他の方法よりも圧倒的に優れていると言えるのではないでしょうか。
ただし、エアコンの使用時にも気をつけなければならない点があります。
・身体が冷えやすく、体調を崩しがち
・喉の乾燥や痛みが気になる
など、コスト面や健康面で問題が発生してしまうケースも多いのです。
短期間ならまだしも、何日も続けて夜通しエアコンをつけっぱなしで寝ると、身体にだるさや不調を感じる人も少なくないはずです。(私もその一人です)
だからといって、寝る前にタイマーをセットしても、止まった途端に暑さで目が覚めてしまうことも。
「もう寝てる間もずっとエアコンをつけないと眠れない」「でもつけたままだと冷え過ぎて寒いし…」といったジレンマに悩む方も多いのではないでしょうか。
そのため、布団をかけたり、乾燥対策としてタオルやマスクで顔を覆ったり、といった対策をしている方もいるようです。
「暑いのか寒いのか、どっちなんだ!」と思わず突っ込みたくなる状況ですが、自分に合った方法で快適に過ごせるなら、それも一つの手ですよね。
その他の熱帯夜の乗り切り方について
まず、電気代をあまり気にしないけれど、冷房の冷えすぎや喉・鼻の不調が気になる…という方は、「エアコン+寝具+タオルやマスク」という組み合わせを一度試してみるのもおすすめです。
もしこの方法でぐっすり眠れて、体調を崩さないなら、立派な暑さ対策になります。
一方で、なるべくエアコンを使いたくない方は、扇風機を上手に活用したり、他のアイテムと組み合わせて工夫するのがポイントになってきます。
ドアを開けて換気扇を回す
部屋の状況にもよりますが、風通しを良くすることで室内の空気を動かします。
窓を開けられるならさらに効果的。窓とドアを開けることで風が通り抜けやすくなるでしょう。
扇風機は首振り機能を使う
同じ場所に風が当たり続けると身体が冷えすぎる可能性が高くなってしまいます。
そのため、首振り機能を活用して、風を部屋全体に送るようにしましょう。
凍らせたペットボトルを保冷剤代わりにする
ペットボトルを凍らせることで、氷枕や氷のうの代わりとして活用できます。(冷凍するときは満タンに水を入れないように注意してくださいね)
結露によって水滴が出てしまいますし、肌に直接当てたまま寝ると凍傷になる可能性もあるので、しっかりとタオルで包むことが重要となります。
脇の下、足元、首元など、お好きな場所に置いて活用してみてください。
ペットボトルのサイズもいろいろあるので、使いやすい大きさを選ぶといいでしょう。
また、扇風機の前に氷や凍らせたペットボトルを置いて、冷気を送り込む方法も昔ながらのやり方です。
ただし、寝具の高さによっては置き場所に悩むこともあるので、気を付けて下さい。
さらに結露や水漏れ対策をしっかりしないと、朝起きたときに「びちゃーっ」となってしまうかもしれませんので、その点は要注意です。
まとめ
夏の夜、暑さ対策として「扇風機」と「エアコン」にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
扇風機は電気代が安く、体調面の負担も比較的少ない一方、真夏の夜では十分に涼しくならないことも…
一方、エアコンはしっかりと室温を下げることができますが、電気代や乾燥、冷えすぎによる体調不良に注意が必要です。
自分に合った対策を見つけるには、まずライフスタイルや体調を踏まえた上で選びましょう。
扇風機だけでは不十分な場合、エアコンと寝具やタオル、マスクを併用して快適さを保つ工夫も有効です。
反対に、なるべくエアコンを使いたくない場合は、扇風機の首振り機能や凍らせたペットボトルを活用して冷気を作るのも一つの手段です。
暑い夏の夜を乗り切るために、自分に合った方法を見つけて、快適な睡眠環境を整えてみてくださいね。