すだれを設置したら本当に涼しくなるの?夏の快適空間づくりに役立つ活用術を紹介!

7月に突入しましたが、今年は早くも30度超えが続出しており、既に猛暑日だと言っても過言ではないでしょう。

今後(7月半ば~8月)は、さらに暑くなることが予想されるため、徹底した暑さ対策を行っておく必要があります。

夏の必須アイテムである扇風機やエアコンは室内を冷やすのに最適ではあるのですが、陽射しを防ぐことはできません。

そのような時は、「すだれ」を活用して、陽射し対策を行うといいでしょう。

「すだれ」は、見た目が涼やかなだけでなく、日光を遮ったり、風通しを良くすることができるので、暑い夏におすすめのアイテムです。

その一方で、「家にすだれを付けたところで、本当に涼しくなるの?」といった声を耳にする時もあります。

本記事では、「すだれ」の持つメリット、活用方法、商品の選び方などについて詳しく解説していきます。

「すだれ」とは何なのか?

「すだれ(簾)」とは、主に細く割った竹や葦(よし)などの自然素材を糸で編んだ、日除けや目隠し用の道具のことを指しています。

日本では昔から夏の暑さを和らげるために使われてきた、伝統的な暮らしの知恵の一つです。

すだれの効果やメリットなど

すだれは、主に以下のような効果が期待できます。

・直射日光を遮って、室温の上昇を抑える
・外からの視線を防ぎ、目隠しとしても活躍
・風通しを確保し、室内に自然な空気の流れを生む

こうした特徴により、すだれには確かな「涼しさを演出する効果」が期待できます。

自宅にすだれを設置して本当に涼しくなるのか?

すだれを設置した状態と、設置していない状態における温度変化の一例(夏場の検証データより)は、以下の通りです。

・すだれなしの室内:35〜36℃
・すだれありの室内:30〜32℃
→ 約3〜5℃の差が出ることも。

※勿論、気温・日射量・設置方法などによって差はありますが、窓の外に取り付けると特に効果的です。

以下の項目では、涼を感じられるすだれの選び方や設置のコツを具体的に解説していきます。

あなたの住まいにぴったりのすだれを見つけて、夏の暑さを上手にしのぎましょう!

すだれで快適な室内環境を整えるコツ

日差しを和らげるアイテムとして親しまれている「すだれ」は、基本的に窓の外側に取り付けて使用しますが、設置方法を少し工夫するだけで、より高い効果が期待できます。

例えば、すだれを窓枠から少し離して吊るすことで、斜めから差し込む陽射しもしっかり防ぐことができます。

また、エアコンの室外機にすだれで日陰を作ると、冷房の効率アップにもつながります。

つまり、使い方しだいでその実力を大きく引き出せるアイテムなのです。

自分に合ったすだれを選ぶポイントは、以下の通りです。

素材による違いを知っておく

すだれにはいくつかの素材があり、それぞれ特性があります。

・葦(あし):通気性に優れた天然素材で、環境にもやさしいのが特長。天津すだれとしても知られています。寿命は1〜2年ほど。
・竹:耐久性と見た目の上質さを兼ね備えています。しっかりした作りの分、価格は高め。
・プラスチック製:軽量で扱いやすく、色のバリエーションも豊富。主に室内向けに使われます。
・アルミ製:遮熱性や遮光性に優れ、特に強い日差しを防ぎたい場面に適しています。室内用として人気。

自宅には、どのような素材が最も合っているのかを確かめておくといいでしょう。

サイズを確認しておく

設置する場所の大きさを測ったうえで、適切な寸法のすだれを選びましょう。

市販のすだれは、「幅:88cm程度で、長さ:80cm〜180cm程度」が一般的です。

窓に対して小さすぎると効果が半減するため、大きな窓には2枚に分けて設置するという手もあります。

編み目の粗さを確認しておく

風通しの良さを重視するなら、目が粗めのすだれがオススメ。(※ただし、外からの視線は通しやすくなります。)

一方、目が細かいタイプはしっかりと日差しを遮り、プライバシーを守りたい方に向いていますが、通気性はやや落ちます。

お手入れのしやすさもチェックしておく

長期間使いたいなら、掃除やメンテナンスが簡単な素材や構造のものを選びましょう。

手入れがしやすいと清潔さも保ちやすく、結果的に寿命も延びます。

機能性を高めるプラスα

巻き上げ機構がついているタイプは、日差しや風の強さに応じて簡単に調節できるため、とても便利です。

使い勝手を重視するなら、こういった機能付きのすだれも検討してみましょう。

こうしたポイントを意識して選ぶことで、暮らしのスタイルにぴったりのすだれが見つかり、暑い季節も快適に過ごせる環境をつくることができます。

おすすめのすだれ5選|人気のアイテムを厳選紹介!

ここからは、どのようなすだれがおすすめなのかを厳選して紹介していきます。

【定番】天然竹製のクラシックすだれ

▶︎おすすめポイント:ナチュラルで万能、和風の窓辺に最適

・材質:天然竹(細く割いた竹を編んだもの)
・特徴:日差しをしっかり遮り、風は通す
・適所:縁側・和室・ベランダなど
・メリット:どんな住宅にもマッチする、シンプルかつ機能的

最もオーソドックスなすだれで「昔ながらの日本の夏」を感じたい方に最適です。

【モダン和風】巻き上げ式・調光タイプすだれ

▶︎おすすめポイント:好みに応じて明るさ調整OK

・構造:ひもで高さ調整可能なロールアップ式
・材質:竹+ポリエステル糸(耐久性も○)
・機能:必要な光だけを取り込みつつ、視線カット
・インテリア性:和洋問わず使える、落ち着いた雰囲気

リビングの窓や室内の間仕切りにも使いたい人向けのアイテムです。

【洋風対応】バンブーブラインド風すだれ

▶︎おすすめポイント:マンションにも馴染む洋風デザイン

・見た目:木目調やアイボリーなどのカラーバリエあり
・材質:PVCやポリエステル混合素材で軽量
・特徴:ナチュラルだけどモダン。カーテン感覚で使える
・適所:洋室・キッチン・オフィスの窓辺など

和風が苦手な人でも、すだれの恩恵を受けたい方に向いています。

【遮熱・UVカット重視】高機能すだれ

▶︎おすすめポイント:エアコン効率を劇的アップ!

・機能:UVカット90%以上、断熱性が高い
・材質:アルミ蒸着フィルム入り or 遮熱コーティング素材
・効果:室内温度を2~5℃下げる実例あり
・備考:外から見えにくい「ミラーレース効果」タイプも有

西日がきつい部屋・小さなお子様やペットがいる家庭におすすめです。

【簡単設置】突っ張り棒対応&屋外用すだれ

▶︎おすすめポイント:工具不要!取り付けラクラク!

・構造:フックや突っ張り棒で設置できるタイプ
・素材:耐水・防カビ仕様あり(屋外設置OK)
・利点:賃貸でも安心、ベランダの日よけに最適
・サイズ:大判サイズやカット可能なタイプも豊富

ベランダの熱対策・目隠し用に欲しい人向けのアイテムだと言えるでしょう。

まとめ

今回は、すだれの持つメリット、活用方法、商品の選び方などについてまとめました。

すだれは、単なる日本の伝統的な装飾品ではなく、実用性にも優れた夏の頼れる味方です。

直射日光を遮って室温の上昇を抑え、風通しを確保しながら、プライバシーの保護にも役立つ——そんな多機能アイテムがすだれです。

素材やサイズ、目の細かさ、さらには巻き上げ機能など、選び方ひとつで使い勝手や効果が大きく変わります。

エアコンの効率アップや電気代の節約にもつながるため、現代の住まいにもマッチする賢い選択といえるでしょう。

「本当に涼しくなるの?」という疑問を持っていた方も、この記事を通して、すだれの可能性を再発見できたのではないでしょうか。

今年の夏は、自分の生活スタイルに合ったすだれを取り入れて、涼しく快適な空間をつくってみてください。

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