心地よい風を室内に取り込みたい日は、部屋の窓を開けっぱなしにして過ごしたくなるものです。
ですが、そのたびに強風でカーテンがふわっと舞い上がり、顔にまとわりついたり作業を邪魔したり…といった経験をしたことはございませんか?
本記事では、そのような日常生活での小さなストレスを解消するため、特別な道具がなくてもできるカーテンの浮き防止テクニックなどを紹介していきます。
カーテンが強風でめくれないようにする基本の工夫
部屋にあるカーテンが強風でめくれないようにするための対策の基本は「裾に重さを加える」か「物理的に固定する」こと。
市販のカーテン用重りを使えば、裾や折り返し部分に簡単に取り付けられ、カーテンの種類や窓の大きさに合わせて選べます。
また、家にあるアイテムを代用する方法もあり、コストをかけずに実践することが可能です。
ここでは、小さな窓と大きな窓、それぞれに合った方法を見ていきましょう。
小さな窓でカーテンを固定する方法
キッチンや階段横によくある小窓には、軽やかなレースや薄手のカーテンが多く使われます。
これらが風でめくれ上がるのを防ぐには、テーブルクロス用の重りが便利です。
本来は屋外での食事や風の強い日にテーブルクロスを押さえるためのものですが、適度な重さとクリップ式の構造が、裾に折り返しのないカーテンにもピッタリです。
さらに、デザインや色のバリエーションも豊富で、インテリアのアクセントにもなります。
気分に合わせて付け替えれば、模様替え気分も味わえること間違いなしでしょう。
大きな窓でカーテンを固定する方法
リビングなどの大きな窓の場合、強風でカーテンがはためくと室内が見えやすくなってしまいます。
手軽にできるのが、洗濯ばさみや大型のクリップで中央部分を数カ所留める方法です。
留める位置をカーテンのサイズに合わせて調整すれば、強い風でもめくれ上がる心配がなくなります。
カーテンウェイトバーを利用する方法
よりしっかり対策したい場合は、裾部分に「ウェイトバー」と呼ばれる棒状の重りを縫い込む方法がおすすめです。
手芸店やカーテン専門店で入手でき、カーテンの厚みや質感に合わせて選べます。(購入時に店員さんに相談すると安心です。)
100均アイテムでできる吸盤&クリップ固定法
軽いカーテンなら、100円ショップで手に入るカーテンクリップと吸盤を組み合わせた固定も効果的です。
・カーテンクリップのフックを吸盤の穴に通す。
・窓枠下部の両端に吸盤をしっかり貼り付ける。
・クリップで裾を挟む。
これで下方向から吹き込む風にも強くなり、カーテンが暴れるのを防ぐことができます。
このように少しの工夫でカーテンのめくれは簡単に防げるので、重りや固定具を上手く取り入れて、快適に風を取り込みましょう。
おすすめの市販アイテムについて
カーテンの見た目を崩さずに固定したいなら、「窓美人」の《ピタットくん》という強力マグネットが便利です。
カーテンの重なり部分にワンタッチで取り付けられ、磁力でしっかりホールドします。
素材は透明なポリプロピレン樹脂で作られており、遠目にはほとんど目立ちません。デザイン性を損なわず、自然なまま使えるのが魅力です。
カーテンとブラインドで風対策に向いているのはどっち?
カーテンのめくれ上がりが気になる人の中には、思い切ってブラインドに替えるケースもあります。
ブラインドはある程度の重さがあり、羽根(スラット)の角度を変えることで光や風の入り方を自在に調整でき、視線対策にも有効です。
ただし、カーテンにはないブラインドならではの注意点もあるので気を付けましょう。
風を受けると金属や樹脂のスラットがガチャガチャ音を立てたり、端が窓枠や壁に当たって傷をつけたりする可能性があります。
さらに強風時にはスラットをまとめているコードが絡まり、スラットが折れやすくなってしまうことも…
素材選びである程度は軽減できますが、木製ブラインドのように重量があるタイプでも、サイズが合わないと壁面を傷つけるリスクがあります。
そのため、設置前には窓枠にぴったり合う寸法を確認しておかなければなりません。
ブラインドは風の影響を抑えやすく、室内の雰囲気を一新できる反面、季節によって使い勝手が変わる点も踏まえて検討するとよいでしょう。
まとめ
窓を開けて心地よい風を取り入れる時、カーテンの浮き上がりは小さくても意外とストレスになるものです。
裾に重りをつける、クリップや吸盤で固定する、市販の磁石アイテムを活用するなど、手軽にできる工夫で快適さはぐっとアップします。
小窓にはテーブルクロス用の重りやカーテンクリップ、大窓には洗濯ばさみやウェイトバーなど、窓の大きさやカーテンの素材に合わせた方法を選ぶのがポイントです。
また、場合によってはブラインドへの切り替えも選択肢になりますが、設置前にはメリットとデメリットをよく比較しましょう。
日々のちょっとしたアイデアで、風を楽しみながら居心地のいい空間を作ってみてください。