本の日焼け黄ばみを解消することは可能なのか?復活させるための3種類の方法

本の日焼け黄ばみを解消する方法 暮らし
記事内に広告が含まれています。

「お気に入りの本が太陽光に当たり続けたせいで黄ばんでしまった…」「ネット通販で購入した中古本が思った以上に変色していた」という経験をして困ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

黄ばんだり汚れたりした書籍をそのまま放置しておくと見た目も悪くなり、読む気が失せてしまうこともあります。

そこで本記事では、日光によって黄ばんでしまった本を、できる限り白さを取り戻すための方法を紹介していきます。

本の黄ばみを落とすべきかどうかを考える

黄ばみを取る方法はいくつかありますが、作業に入る前に「そもそも処理をする必要があるのか」を見極めておかなければなりません。

何故なら、どの方法を実践した場合でも、多少なりとも本に負担をかけることになるからです。

黄ばみを残したままにしておいてもよいケース

以下のようなケースの場合は、本の黄ばみをそのままにしておくことをおすすめします。

・新刊として購入し、大事にしている本
・中古で買ったが、読み終えたら保管せず処分してしまう予定の本

こうした場合は、無理に手を加えず自然な経年変化として受け入れるのも選択肢のひとつです。

黄ばみを取り除く価値があるケース

以下のようなケースの場合は、本の黄ばみを取り除くことを検討してもいいでしょう。

・古本で入手したが、今後も長く手元に置いておきたい一冊

特に絶版となっている本や再販が望めない本などは、処理の方法を慎重に選ぶ必要があります。

実体験からの注意点

実は…私自身、日焼けで黄ばんだお気に入りの本を綺麗にしようと試みたことがあります。

しかし、黄ばみを消去する作業を行った後、かえって見映えを損なってしまい、強い後悔を残しました。

新品で再購入できる本であればまだ救いはありますが、手に入らない希少本の場合は取り返しがつきません。

本を愛する人にとっては「紙の色」や「手触り」なども大事な要素となります。

そのため、黄ばみ取りを実践するかどうかは、自分の本に対する思い入れを踏まえた上で、後悔しない選択をするようにしましょう。

日焼けで黄ばんだ本を復活させる方法

長く大切にしていた本も、日光の影響で表紙や小口が黄色っぽく変色してしまうことがあります。

そのような場合は、以下の3種類の方法を実践することで改善される可能性があります。

・軽度の変色なら消しゴムで落とす
・黄ばみが強い場合は紙やすりで削る
・漂白剤を使って白さを取り戻す

ここからは、どのような方法で実践するのかを具体的に説明していきます。

復活方法1:消しゴムで汚れを落とす

黄ばみが薄い場合は、消しゴムでこするだけで十分きれいになることがあります。

・適用できる部分:基本的にどこでも使用可

実際には、日焼けだけでなくホコリや手の油分などが原因で黄ばんで見えるケースも多く、それらの汚れは消しゴムで簡単に取り除けます。

作業も手軽で、本へのダメージも少ないため、初めて試す方には特におすすめです。

復活方法2:紙やすりで削って整える方法

よりしっかり黄ばみを除去したいなら、この紙やすりを活用する方法が最も効果的でしょう。

・適用できる部分:本の天(上部)、地(底)、小口(側面)、非コーティングの表紙

紙やすりで変色部分を薄く削ることで、本来の白さを取り戻すことができるので、おすすめです。

荒い番手から始めて、仕上げに細かい番手で表面を滑らかにすると、見栄えも良くなります。

100円ショップなどでセットを購入しておくことで、必要な物は簡単に揃うでしょう。

ただし、作業を実践する際は、以下の注意点に気を付けるようにしてください。

・作業時は本をしっかり押さえて、削りカスがページに入り込まないようにする
・ツルツルとした加工表紙には向かず、コーティングを傷める可能性があるので避ける

古本屋でも使われる定番のテクニックで、家庭でも十分応用することができます。

復活方法3:漂白剤で白さを戻す

手袋を着けて漂白剤を含ませた布で変色部分を拭き取り、その後濡らした布で漂白剤を拭き落とします。

・適用できる部分:取り扱い注意が必要

方法自体はシンプルなのですが、実際には以下のように大きなリスクが生じます。

・水分で紙が波打つ
・部分的に色が抜けて不自然になる
・斑点状にムラが出る
・紙そのものが傷む

漂白は「汚れを落とす」のではなく「紙を無理やり白く見せる」方法となっています。

仕上がりに失敗しやすいという難点があるため、個人での利用はあまりおすすめできません。

このように、まずは消しゴムや紙やすりといった安全性の高い方法から試すのが無難です。

漂白剤はリスクが大きすぎるので、最後の手段として考えておいた方が良いでしょう。

まとめ

本が日焼けで黄ばんでしまった時には、以下の3つが有効な対処法となります。

・軽い変色なら消しゴムでこすり落とす
・しっかりした黄ばみは紙やすりで削る(特に小口部分に有効)
・どうしても気になる場合は漂白剤を使う(ただしリスク大)

いずれの方法も、本に多少の負担をかける作業となるため、気を付けなければなりません。(特に漂白剤は失敗すると紙質や見た目を大きく損なってしまう可能性があります。)

したがって、まずは 「黄ばみを取る必要があるか」 を考え、手を加える場合は「消しゴム → 紙やすり → 漂白剤」の順に、リスクの少ない方法から試すのがおすすめです。

お気に入りの本を長く大切にするために、自分の目的に合った方法を選んで実践してみてください。

タイトルとURLをコピーしました