航空機内に缶詰を持ち込むことは許可されているのでしょうか?
この疑問に対する答えは、意外にも多くの人が把握していないかもしれません。
飛行機で旅行をするのは楽しいものの、様々な規制を伴うことも多いといってもいいでしょう。
特に缶詰は利便性が高いため、持ち込みの規制がないかどうか気になるところです。
この記事では、航空機内に缶詰の持ち込みが可能なのかどうかに関して説明していきます。
航空機内に缶詰を持ち込む際の心配事
航空機内に缶詰を持ち込むと、何か問題が発生することが心配されます。
例えば、気圧の変化により缶詰が爆発し、重大な事故に繋がる可能性もあります。
登山時に高地でパッケージが膨張する現象を経験したことのある方は多いでしょう。
しかし、結論としては、航空機内で缶詰が爆発することは基本的にないといってもいいでしょう。
高度が変わると気圧差が生じることは確かですが、航空機の客室は気圧が調整されているため、地上と大きく異なる環境になることはありません。
そして、缶詰は強固な金属構造をしているため、航空機が飛行する最高高度約10,000メートルでも、気圧差により金属が破裂するような事態は発生しないのです。
実際、缶詰は航空輸送によっても運送されているため、旅行先で購入した缶詰も安心して持ち帰ることができます。
しかし、缶詰の内容物が液体を多く含む場合は、圧力の変化によって缶が破裂する可能性もあるので、梱包をしっかりと行っておくことが重要となります。
どうしても心配な場合は、預け荷物として扱ってもらうのがおすすめでしょう。
航空機の国内線と国際線で缶詰を持ち込めるかが変わってくる
航空機の国内線と国際線では、機内への持ち込み品の規制は異なる場合があります。
缶詰についても、各航空会社、出発国、目的地などの安全基準によって扱いが異ってくるケースがあります。
では、国内線と国際線における「缶詰の持ち込みの可否」についてチェックしておきましょう。
航空機の国内線に缶詰を持ち込む場合
国内線の航空機内への缶詰の持ち込みは、航空会社や空港などのセキュリティポリシーによって異なる場合がありますが、ほとんどの国内線では、缶詰を含む食品の持ち込みに対する制限は比較的緩やかです。
ただし、液体やゼリー状の食品の場合、一定量を超えると制限されることがあります。
セキュリティチェックで缶詰が問題にならないようにするには、事前に航空会社の規定を確認しておくことをお勧めします。
また、缶詰を機内に持ち込むのではなく、預け荷物として扱うことも選択肢の一つと言えるでしょう。
航空機の国際線に缶詰を持ち込む場合
国際線の航空機内での缶詰の持ち込みに関しても、航空会社、出発国、目的国などの規制状況によって異なってきます。
まず、国際線では、安全上の理由から液体、エアロゾル、ゲル(LAGs)の持ち込みに対する制限が厳しく適用されることが一般的です。
缶詰が液体を含む場合、100ミリリットルを超えるものは、手荷物検査で没収される可能性があります。
また、食品の持ち込みが許可されていても、到着国での検疫規制によっては、入国時に没収される場合があります。
航空会社や空港の公式ウェブサイトで、具体的な規制内容を事前に確認するか、直接問い合わせをすることをお勧めします。
結果的に旅行時に発生するトラブルなどを避けることができるでしょう。
そして、国際線では。主に以下のような食品が持ち込み制限の対象となることがあります。
・缶詰(カレー、雑炊など)
・乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)
・液体調味料(マヨネーズ、ドレッシングなど)
・生の肉や加工肉製品
・新鮮な果物や野菜
・蜂蜜やジャム
・佃煮や漬物
これらは、特に「液体」とみなされるため、容量やパッケージによって持ち込みが可能かどうかが異なります。
国際線での持ち込みは、液体に関する厳格な規制があるため、100ml以下の容器に入れ、それを合計1リットル以下の透明なプラスチック袋に収納する必要があります。
乳幼児向け食品などの例外もありますが、基本的には制限が多く、機内に缶詰を持ち込むのは厳しい状況です。
また、農業病害虫の侵入を防ぐために果物や野菜などの持ち込みが制限されていたり、疫病などのリスクを考慮して生肉や加工肉製品などの持ち込みが制限されていたりします。
そして、缶詰とは大きく離れますが、外来種の侵入を防ぐことを目的として、植物の種子や苗なども持ち込みが禁止されているケースが多いです。
目的地の国によって持ち込み可能なアイテムは異なってくるため、航空機に乗る前に各国の税関のウェブサイトで詳細な情報を確認しておくことをお勧めします。
まとめ
航空機内への缶詰の持ち込みが可能なのか不可能なのかをまとめてみました。
国内線と国際線では扱いが異なってくるため、缶詰を持ち込む際は事前に規制を確認しておくことが重要です。
国内線では食品の持ち込みに緩やかですが、国際線では食品の持ち込みへの規制が多数あります。
飛行機に缶詰を持ち込むこと自体は可能なのですが、ルールを守り、事前の準備を怠らずに行動しましょう。