寒い季節になると、保温効果が高いヒートテックを着用することが多くなるかと思われます。
しかし、このようなタイプの衣類を乾燥機で乾かすとなると、注意しなければなりません。
一般的にこれらの服は乾燥機の使用が不可能となっているケースが多く、乾燥機を使用すると服が伸びたり、稀に発火してしまう危険性があります。
折角のヒートテックも乾燥機で乾かすと劣化するとなると、どのように乾かせばいいのか悩むことになるでしょう。
そこで本記事では、ヒートテックを傷めないようにケアする方法を紹介していきます。
ヒートテック乾燥機で乾かしてはいけない理由
見落としてしまうことが多いですが、ヒートテックには「乾燥機使用不可」と表記されている場合が多いです。
何故乾燥機を使用してはいけないのか、その理由を詳しく説明していきます。
繊維が縮みやすくなる
ヒートテックには、主要素材としてレーヨンが使用されています。
この素材は、湿気が高くなったり、摩擦が発生すると縮みやすくなる傾向があります。
特に乾燥機を用いて高温で乾燥されると、熱の影響によってさらに収縮しやすくなるので注意しましょう。
素材が劣化する可能性が高くなる
ヒートテックには、ポリエステルという素材が使用されています。
この素材は静電気を引き起こしやすいため、乾燥機が高温になることによって素材の劣化を加速する可能性が高くなります。
その結果、生地が損傷する上、保温機能も損なわれてしまう可能性があります。
乾燥機が故障するリスクがある
ヒートテックを乾燥機で乾かすと、異常な熱が発生しやすくなり、これが原因で乾燥機自体が故障してしまうこともあるため気を付けましょう。
高温によってプラスチック部分が溶ける可能性もあり、特に注意が必要です。
そして、発火するリスクもあるので、使用時は非常に注意して操作する必要があります。
乾燥機で乾かすことによって起こり得る生地の劣化問題
ヒートテック服を乾燥機で乾かすと、生地が劣化する可能性があります。
熱によってレーヨン素材が収縮する一方、乾燥時に衣服同士が絡まり合う他、吊るして干す際の重みなどにより、生地を伸ばす原因にもなります。
これが進むと、保温性能が大幅に落ち、着用感もかなり悪くなってしまうでしょう。
もしも仮に着用感が低下した場合は、再び新しいヒートテックを購入することをお勧めします。
ヒートテックの耐久性を保つための乾燥方法
ヒートテックは適切な方法で乾燥させると、長持ちできる可能性も上がります。
ここからは、具体的なヒートテックの寿命を延ばすための乾燥方法を紹介していきます。
自然乾燥を行う
ヒートテックの乾燥には、自然乾燥が最も適しています。
乾燥機の使用は、高温が素材に強いストレスを与え、繊維が収縮するか弾力を失う可能性があります。
自然乾燥を利用すれば、繊維からの水分がゆっくり蒸発し、繊維への損傷が最小限に抑えられます。
影干しを行う
ヒートテックに含まれるポリウレタンは直射日光に弱く、高温や湿度の高い環境では素材が劣化しやすいです。
色あせや収縮を防ぐためにも、日陰での乾燥が推奨されます。
均等に乾燥させて形を保つためには、平干しを行うと効果的です。
これらの方法で乾燥することで、ヒートテックは機能を長く保ち、寒い季節も快適に過ごすことができます。
ヒートテックの適切なケア方法
ヒートテックを長持ちさせるためのケア方法は、以下の通りです。
手洗いでケアをする
デリケートな素材のヒートテック製品は、手洗いでのお手入れが適しています。
洗濯機を利用する場合は、繊維の損傷や生地の伸びが生じる可能性があります。
ぬるま湯でやさしく洗剤を溶かし、衣類を優しく押し洗いすることで繊維を保護できます。
洗濯後にはバスタオルで余分な水分を吸い取り、影干しで自然乾燥させるのが理想的です。
洗濯機使用時は設定をしておく
洗濯機でヒートテックを洗う場合は、デリケート衣類用の設定を利用しましょう。
袖や首元など伸びやすい部分は特に注意して折りたたみ、洗濯ネットに入れることが大切です。
また、中性洗剤の使用と柔軟剤を併用することで静電気を防ぐことができます。
超極暖ヒートテックインナーを乾燥する方法
ヒートテックインナーを効果的に乾燥させるためには、良い通気性を確保し直射日光を避けることが重要です。
薄手のヒートテックは早く乾く一方で、厚手の極暖タイプは乾燥に時間がかかります。
屋外での乾燥も一つの方法ですが、ヒートテックの敏感な素材は直射日光での損傷や色あせのリスクがあるため注意が必要です。
特に超極暖ヒートテックは、空気の流通を改善するために幅広のハンガーを使用すると良いでしょう。
まとめ
今回は、ヒートテックを傷めないようにケアする方法についてまとめました。
ヒートテックは、乾燥機不可能となっていることが多いため、乾燥機を使用せずに乾燥させることをおすすめします。
乾燥機を使用して乾燥させた場合、繊維が縮んだり、素材が劣化しやすくなります。
その上、乾燥機自体が故障したり、発火するリスクも上がるため注意しなければなりません。
生地が損傷すると保温効果が大幅に低下するため、自然乾燥や陰干しなどを行って対策するといいでしょう。