冬とは何月から何月までの期間を指すのか？気温などを元にして具体的な時期を解析します

冬の寒い時期が続いておりますが、皆さんは冬の期間をご存知でしょうか？

11月末から12月初旬辺りになると、冬の訪れを感じるかと思われますが、冬が到来する具体的な時期には意見の相違が見られます。

そこで本記事では、気象データや天文学的な見解などを基にしつつ、冬の期間の始まりから終わりがいつなのかを検証していきます。

各分野における冬季の定義の違いについて

各分野によって冬季の定義や解釈などが大きく異なっているのが現状です。

それぞれの分野でどのような解釈が行われてるのかをチェックしていきましょう。

気象庁における冬季の定義

気象庁における定義では、「冬季＝12月から2月までの間」という事になっています。

北海道や日本海側などでは気温が氷点下まで下がることがある上、雪が降ることも多くなり、何メートルもの雪が積もる地域もあります。

一方で、太平洋側ではあまり雪は降らず、沖縄に至っては、この時期でも15℃以上の温かい日が続くケースもあるため、冬の寒さをあまり実感できないかもしれません。

日本国内における冬の気温や寒さなどは、地域によって大きく異なると言えるでしょう。

天文学に基づく冬季の定義

天文学における解釈では、「冬季＝冬至の日から春分の日までの間」と定められています。

例えば、「2024年の冬至＝12月21日」で、「2025年の春分の日＝3月20日」となっています。

この基準を適用すると、2024年の冬は12月21日に始まり、2025年の3月20日に終わると解釈してもいいでしょう。

インターネットで「冬の期間」と検索すると、この天文学的な定義が頻繁に引用されることも多いです。

四半期に基づく冬季の定義

四半期とは、各年度（会計年度や学校年度など）に基づいて区切られる期間です。

この区分によれば、「冬季＝1月から3月まで」という解釈がされています。

この期間は、学校では学期末にあたり、別れのイベント（卒業式など）が実施されることが多いです。

1月は雪が降り始めるため冬と解釈することができる一方で、3月になると暖かくなり始めていて、桜の花も咲き始めるため、一般的に冬だと見なすのは難しいでしょう。

このように各分野によって冬の定義は大きく異なるのですが、気象庁による「12月から2月」という定義が最も一般的かもしれません。

旧暦「月切り」における冬季の定義

旧暦では、冬を定める方法として以下の二種類の方法を用いていました。

「月切り」では、「冬の期間＝旧暦の十月から十二月まで」という事になっています。

一方、「節切り」では、「立冬から立春の前日まで」が冬とされており、季節の変わり目が分かりやすくなっているのが特徴的です。

旧暦の季節の見方は、現代のグレゴリオ暦と異なる点が多いため、混乱するかもしれません。

旧暦の「月切り」によると、「冬＝十月から十二月の間」だと定義されています。

2024年の場合、旧暦の十月は11月に始まり、十二月は2024年2月に終了することとなります。

この計算に基づくと、2024年の旧暦での冬季は11月から2024年の2月まで続くという解釈になるでしょう。

旧暦「節切り」における冬季の定義

一方で「節切り」に基づく冬季は、四種類の季節に分けて、さらに六つの節気に細分化しているのが特徴的です。

ちなみに冬に関連する節気は、以下の6種類となっています。

この方式では、「冬季＝立冬の日から次年度の立春の前日まで」とされ、具体的には「11月7日から2月3日まで」の期間となっています。

寒さや積雪から見る冬の時期について

ここからは、寒さや雪の積もり具合などを元にしつつ、具体的な冬の時期について探っていきます。

冬は何月になると訪れるのか？

「冬＝寒い」と連想する方が多いでしょうが、具体的に「実際に寒くなるのはいつからか？」という感覚は分かりにくいかもしれません。

寒さを感じ始める基本的な気温の範囲は、以下の通りとなっています。

しかし、同じ気温でも、季節の進行によって快適さが変わってくるので、判断は難しいです。

例えば、夏の熱い日後に15度の部屋に入ると寒く感じるものですが、冬場ではこの温度が快適に感じられることもあります。

したがって、単純に「この温度以下だと寒い」と定義するのは困難でしょう。

例として、東京都では12月になると平均気温が14℃まで下がり、寒さが増します。

寒さを感じ始める基本的な気温の範囲を適用すると、12月初めから冬の寒さが感じられるようになると判断できるでしょう。

年間で最も寒い時期はいつなのか？

年間を通じて、「1月の後半」が、最も寒い時期だとされています。

実際に2024年の東京都では、1月23日と27日にも最高気温が7℃以下の日という寒さを誇る日がありました。

さらに1月25日には、最高気温が3.7℃まで下がったため、非常に寒い日となりました。

これに基づき、「一年間で最も寒い時期＝1月の後半」だと考えてもいいでしょう。

12月時点ではまだ暖かい日がある一方で、2月に入ると再び寒波が訪れますが、月末には少しずつ春の兆しが見え始めてきます。

雪の降る時期について

冬といえば雪が象徴的な現象です。日本各地で雪の降り始めと終わりの時期は異なります。

各主要都市における「初雪と最終雪の日程」は、以下の通りです。

特に福岡は日本海側に位置するため、太平洋側の地域よりも雪が早く降り始める傾向にあります。

このような地理的な要素を理解することで、雪の季節への理解が深まっていくでしょう。

まとめ

本記事では、冬の期間（始まりから終わりまで）が、どの期間を指しているのかについてまとめました。

日本における冬の気候は、地域毎に大きく異なっています。（例：北海道では肌寒くて雪が多い、沖縄では比較的暖かくて雪がほとんど降らない…等）

そのため、以下のような各分野毎の定義を参考にしながら、冬の時期がいつなのかを判断するといいでしょう。

これらの定義を参考にしつつ、実際の肌寒さや雪の積もり具合なども考慮すると、「冬＝12月から2月」と考えるのが一般的なのではないでしょうか。