結婚した後にお中元を両家へ贈るべきなのか?贈る際のポイントや相場も解説

結婚を機に、家族同士の繋がりも深まっていき、これまで意識していなかった親との付き合い方に悩む場面も増えてくるでしょう。

特に夫婦それぞれの「実家に対するマナーや慣習などの違い」に戸惑うこともあるかもしれません。

その一つが「お中元」で、どのように対応すればいいのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結婚前は縁がなかったという人も、贈る立場になって初めて「両家に渡すべき?」「何を選べばいい?」「予算はどのくらい?」といった疑問が湧いてくるものです。

本記事では、結婚した後に両家にお中元を贈るべきなのかどうかについて詳しく説明していきます。

結婚した後で実家や義実家へお中元を贈る必要はあるのか?

お中元とは、「日頃の感謝を込めて季節のご挨拶」として贈る風習です。

結婚後は、職場の上司や仲人、親しい親戚などへの贈り物として定番ですが、両親へのお中元については「必ずしも必要」というわけではありません。

つまり、贈るかどうかは夫婦でよく話し合ってから決めるのが一番でしょう。

地域や家庭によって習慣が大きく異なるため、これが正解というルールは存在しません。

親族や兄弟などの対応を参考にして、何を選ぶのかを判断するのも一つの手です。

「贈らなかったら失礼に思われるかも…」「嫁としての印象が悪くならないかな」と不安になることもあるかもしれません。

そういったストレスを避けるためにも、事前に両家の考え方を確認しておくと安心でしょう。

例えば、「お中元をお送りしても大丈夫でしょうか?」と丁寧に尋ねることで、礼儀正しい印象を与えられる可能性もあります。

もし、両親のほうが「堅苦しいことは抜きにしたい」と考えているなら、無理に贈る必要はないでしょう。

ただし、すべての義両親が柔軟な対応をしてくれるとは限らないので、どうすればいいのか判断に迷う場合は、夫に確認してもらうことでトラブルを避けられるかもしれません。

義両親から「常識がない」と思われないためにも、慎重な対応をすることが重要となってきます。

なお、お中元を控えることにしても、帰省時に手土産を持参するだけで、気持ちは十分に伝わります。

喪中の場合の配慮について

親族に喪中の方がいる場合は、贈る時期に細心の注意を払わなければなりません。

基本的にお中元は感謝の気持ちを表すもので、差し支えはありませんが、四十九日が過ぎるまでは避けるのが一般的なマナーとされています。

また、お礼状を出す際は祝い事の言葉を避け、のし紙は無地に、紅白の水引も使わないようにするのが望ましいでしょう。

ご両親にお中元を贈る際の正しい選び方について

贈ると決めたものの、「何を選べばいいのか分からない…」と迷ってしまう方も多いでしょう。

一般的にお中元では、夏らしい清涼感のあるアイテムは、以下のようなものが定番となっています。

・ビール
・清涼飲料水
・そうめん
・フルーツゼリー

しかし、せっかく贈るのなら、ご両親の好みやライフスタイルに合わせた品を選ぶのがおすすめです。

相手の嗜好がはっきりしない場合や、こだわりが強そうだと感じる場合には、事前に確認してから用意するのが無難です。

とくに義実家に贈る場合、奥様が義両親の好みを把握しきれていない場合は、旦那様を通じて確認してもらうことをおすすめします。

迷ったときは、義母の好みに合わせて、お中元を選ぶのが安全な選択だと言えるでしょう。

また、お中元を贈る際のマナーとして、のし紙と送り状を添えることを忘れないようにしてください。

百貨店や専門店で購入すれば、のしの対応はスタッフが丁寧にしてくれる場合が多く、安心です。

お中元を贈るタイミングと金額の目安

お中元には時期の決まりがあり、地域によってその期間が異なります。

・東日本では7月初旬から15日ごろまで
・西日本では8月初旬から15日ごろまで

この期間を過ぎると「暑中見舞い」という扱いになってしまうため、贈る時期には注意が必要です。

また、金額の目安としては、両親へのお中元は3,000円~5,000円程度が妥当とされています。

あまり高価なものを贈ると、かえって気を遣わせてしまうこともありますので、ほどよい価格帯で心遣いを表現するのが望ましいでしょう。

まとめ

今回は、結婚した後に両家にお中元を贈るべきなのかどうかについてまとめました。

結婚後のお中元は、必ず贈るべきという決まりはありませんが、感謝の気持ちを形にする良い機会でもあります。

大切なのは「両家それぞれの考え方を尊重し、夫婦でしっかり話し合うこと」です。

贈る場合は、ご両親の好みや地域の風習に配慮しつつ、3,000円〜5,000円程度の品を選ぶのが一般的となっています。

のし紙や送り状のマナーを忘れず、喪中などの事情にも注意するようにしましょう。

「贈ること」が目的ではなく、「気持ちを伝えること」が何よりも大切です。

無理のない形で、心のこもった贈り物を選んでみてはいかがでしょうか。

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