春が終わりに近づくと、街の公園や歩道などでツツジの花を見かけることが増えてくるのではないでしょうか?
そして、同じ時期にサツキも花を咲かせるため、思わず見とれてしまうこともあるかと思われます。
これらの花々は、地域の景観を美しくするために、多くの市町村で植えられています。
しかし、春の末から初夏にかけて咲くこれらの花々は見た目がとても似ているため、「どちらがツツジ」で「どちらがサツキ」かを見分けるのは、花に詳しくなければ難しいかもしれません。
私と同じく、多くの人々が、ツツジとサツキの区別がついていないのではないでしょうか?
そこで本記事では、ツツジとサツキの違いを見分けるポイントなどを調べていき、紹介していきます。
ツツジとサツキの主な違いについて
ツツジとサツキは、どちらもツツジ科に属しており、見た目が似ている(サツキは「サツキツツジ」とも呼ばれることがあるほどです。)ため、違いが分からない方も多いのではないかと思われます。
しかし、園芸などでは、これらの植物が明確に分けられて扱われており、はっきりとした異なる特徴を持っているのも事実です。
花の違いを確認して識別する方法
ツツジは大きめの花と葉が特徴で、季節が始まる早い時期に花をつけます。
一方でサツキは、ツツジの花期が終わるころに、より小さい花を咲かせることが特徴です。
花の大きさ、花の色合い、おしべの数、開花する時期やタイミングに明確な違いがあるので、それらを理解しておくと、二種類の花を簡単に識別できるようになるでしょう。
これらの特徴については、次の項目「ツツジとサツキを見分ける4つのポイント」で説明させて頂きます。
葉の違いを確認して識別する方法
ツツジとサツキは、葉にも明確な違いがあるので、覚えておくといいでしょう。
花の咲いていない時期でも、葉の形状を確認して見分けることができるようになるので、おすすめです。
街路樹としても人気のあるツツジ(特に「オオムラサキツツジ」)の葉と、サツキの葉を比べることで、これらの植物を簡単に区別することが可能です。
ツツジの葉は柔らかめで、細長い楕円形から卵形に変わることがあります。
これに対して、サツキの葉は固く、先端が鋭く尖っているのが特徴です。
そして、ツツジの葉表面には粘着性の毛があり、光沢を欠いています。
逆にサツキの葉は光沢を放っていて、粘着性の毛が存在しません。
例えば、子どもたちが公園や空き地などで遊んだ後、服に植物の葉がくっついていることがあれば、それはツツジの葉である可能性が高いです。(粘毛のために服に付着しやすく、取り除くのが難しいケースがあります。)
これらの葉の特性からツツジとサツキを区別できるようになっておけば、春の終わりから初夏にかけての散歩がさらに楽しくなるでしょう。
ツツジとサツキを見分ける4つのポイント
ツツジとサツキは一見似ている植物ですが、他にも明確な違いが幾つかあります。
ここでは、二種類の植物の具体的な特徴と見分ける方法について解説していきます。
見分け方その1:花の大きさ
ツツジの花は通常、直径が約6cm(5cmから7cmの範囲)で、見た目が豪華です。
それとは対照的にサツキの花はやや小さめで、直径はおおよそ4cm(3.5cmから5cm)です。
例えば、私の祖母が丹念に育てているサツキの花の大きさは約5cmで、その大きさにいつも感動させられています。
見分け方その2:おしべの数
ツツジの花は基本的に5本以上のおしべがありますが、サツキの花は5本のおしべがあるという点も明確な相違点でしょう。
また、ツツジは同時に花が開いていくのに対し、サツキは徐々に開花していくため、明らかに開花の様子が異なっています。
これらの特性を把握しておくことで、簡単に二種類の花の区別ができるようになるのではないでしょうか。
見分け方その3:色彩
ツツジは白、ピンク、紫、黄色など多彩な色のバリエーションがあります。
サツキは、主に紅赤色が中心ですが、絞り咲きや覆輪など異なる配色の花が混在します。
花の大きさやおしべの数を確認しにくい場合は、色で見分けるといいでしょう。
見分け方その4:開花する時期やタイミング
ツツジは主に4月中旬から5月上旬に開花するのが特徴です。(特にオオムラサキツツジなどは鮮やかな赤紫色の花を見せます。)
一方で、サツキは5月中旬から7月にかけて開花するため、比較的開花期間が長くなっています。
そして、ツツジは花が咲いた後に新芽が出るのに対し、サツキは新芽が先に出てから花が咲くという違いも存在します。。
「新芽が出る時期は同じでも、花の開花タイミングが異なる」というのは、興味深い点ではないでしょうか。
まとめ
今回は、ツツジとサツキを見分けるポイントなどについてまとめました。
ツツジとサツキは外観が似ているだけでなく、どちらもツツジ科に分類されています。(サツキは「サツキツツジ」と称されることもあります。)
これらを見分けることは難しいかと思われるのですが、明確な違いが幾つか存在します。
ツツジは、一般的に大きめの花と葉を持っており、季節が進むにつれて早めに花が開くのが特徴です。
一方で、サツキはツツジの花期が終わるころに、より小さな花を咲かせるという特徴があります。
そして、ツツジの葉は柔らかく広がった楕円形で、表面には粘着性の毛が存在します。(光沢はなし)
対照的に、サツキの葉は硬く尖った形状をしており、表面には粘着性の毛はありません。(光沢あり)
これらの特性を把握することで、春の終わりから初夏にかけての散歩をより一層楽しむことができるでしょう。