手のひらにかゆみが発生した時はどうすればいい?湿疹の有無による違いも検証!

記事内に広告が含まれています。

気がつけば手を掻いてしまう…そんな時に赤いポツポツが出ていることもあれば、見た目は変わらないのにかゆみだけが強いこともあるのではないでしょうか?

このような手のひらのかゆみが出てきた場合、どのように対処すればいいのか分からずに困っている方も多いのではないかと思われます。

そこで本記事では、「かゆみと湿疹が一緒に出るケース」と「かゆみだけがあるケース」の二種類のパターンに分けて解説していきます。

かゆみ+湿疹が出ている場合

この状態はいわゆる「手湿疹」と呼ばれるもので、調理師、美容師、主婦などといった水や洗剤を頻繁に使う職業の人たちに多く見られます。

「手湿疹」は、冬場の乾燥だけが原因ではなく、1年を通じて悩む人も少なくありません。

では、このように湿疹とかゆみが同時に発生するのは何故なのでしょうか?

人の皮膚は「皮脂」という天然の油膜で守られており、皮脂が過剰ならテカリ、少なすぎれば乾燥を招きます。

手の皮膚も同じで、この油膜がシャンプーや洗剤、水仕事、紙を扱う作業などで失われると、外部刺激に弱くなり、炎症やかゆみを引き起こすのです。

特に乾燥肌やアレルギー体質の方は、このような症状が出やすいと言われています。

これらの症状の出方には、幾つかパターンがあるので、見極めるようにしてください。

・乾燥が中心のタイプ:手全体がカサつき、ひび割れや皮膚の硬化が目立ちます。
・小さな水ぶくれや湿疹が出るタイプ:指の関節や手のひらに集中して現れるのが特徴です。

湿疹といっても複数のパターンがあるので、これらの症状を見極めるようにしましょう。

湿疹は出ていないのに手のひらがかゆい場合

ぱっと見では、手のひらに湿疹がなくても、手のひらのかゆみだけが続くケースもあります。

その背景として、以下のような原因が考えられるので、対策を取るようにしましょう。

内臓の不調によるかゆみ

一見すると、身体のかゆみと内臓の不調は、関係が無いように思われるかもしれません。

しかし、内臓(肝臓や腎臓など)の働きが弱ってくると、体の外にサインが出ることがあります。

そのひとつが「手のひらのかゆみ」であり、発疹は見られないのにかゆみが強いという場合、内臓からのSOSの可能性もあるため、早めに医療機関で検査を受けることをおすすめします。

乾燥によるかゆみ

寒い季節になると、空気の乾燥とともに手のひらの水分も失われやすくなります。

皮膚がカサつき、めくれ、かゆみなどが悪化することも珍しくありません。

手は体の中でも皮脂腺が少ないため、乾燥の影響を受けやすい部位なのです。

ストレスによるかゆみ

ストレスと身体のかゆみは、相関性が関係ないように思われるかもしれませんが、実は強いストレスが溜まってくることによって身体の免疫力の低下に繋がってくるので注意しましょう。

免疫の働きが弱まると、皮膚のバリア機能も落ちて刺激に敏感になり、結果としてかゆみが出やすくなると考えられています。

手のひらのかゆみの原因を理解して対策しよう

手のひらのかゆみには「湿疹を伴うケース」と「湿疹が見られないケース」があります。

それぞれの原因に応じたケアを知っておくと、症状の悪化を防ぎやすくなります。

湿疹を伴うかゆみを改善するには?

頻繁な手洗いや食器洗い、強い洗剤・シャンプーなどを繰り返し使うと、皮膚のバリアである皮脂がどんどん奪われてしまいます。

そのまま放置すると外部刺激に弱くなり、赤みやかゆみ、湿疹が出やすくなります。

家事や仕事を完全にやめることはできませんから、日常的なケアを心がけることが大切です。

湿疹を伴うかゆみの対処法1:水に触れたあとは必ず保湿を行う

ワセリンや尿素入りクリームを塗って油分・水分を補うようにしましょう。

尿素タイプは刺激を感じることもあるので、使い心地を確認しながら選ぶのがおすすめです。

湿疹を伴うかゆみの対処法2:手袋などの工夫を行う

ゴム手袋を使用するのも効果的ですが、ゴム自体が刺激になることもあります。

そのような時は、綿の手袋を内側にはめて、その上からゴム手袋をするとより安心です。

また、食器洗いはなるべく水で行い、どうしてもお湯を使う場合は手袋を着用し、作業後はすぐに保湿するようにしましょう。

湿疹を伴うかゆみの対処法3:洗剤・シャンプーの見直し

肌への刺激が少ない製品に変えるだけでも、かゆみや湿疹が和らぐ場合があります。

湿疹を伴うかゆみの対処法4:アレルギー体質の場合は皮膚科へ

湿疹が繰り返し出る人は、体質(主にアレルギーなど)が関係していることもあります。

このような場合は、自分で判断するのが難しくなってくるため、皮膚科で検査を受けると原因を特定しやすくなります。

湿疹を伴うかゆみの対処法5:症状がひどいときも医療機関へ

保湿だけで改善しない場合、皮膚科を受診すればステロイド外用薬などが処方されます。

市販薬でも類似のものはありますが、長引くようなら専門医に相談した方が安心です。

湿疹がない場合の対処法1:保湿をして乾燥を防ぐ

皮膚がカサカサに乾くと、湿疹がなくても強いかゆみが出ることがあります。

手洗いやシャンプー後には必ず保湿クリームを塗り、乾燥を防ぐことが大切です。

湿疹がない場合の対処法2:リラックスでストレス解消

強いストレスは免疫や皮膚の抵抗力を弱めるため、リラックスできる時間を意識的に取り入れるだけで、かゆみが落ち着くこともあります。

湿疹がない場合の対処法3:内臓トラブルのケアを行う

腎臓や肝臓の機能が落ちていると、皮膚に異常がなくてもかゆみが出ることがあります。

特に腎臓病の患者さんの一部には、手のひらのかゆみを訴えるケースもあるとされています。

気になる症状が続くなら、早めの検査をしてもらうことをおすすめします。

湿疹がない場合の対処法4:かゆいときの応急処置

我慢できずに掻き壊すと炎症や傷の原因になるので、注意しなければなりません。

そのような時は、掻く代わりに冷やすことで一時的にかゆみを抑えると良いでしょう。

まとめ

手のひらのかゆみには、大きく分けて「湿疹をともなう場合」と「湿疹がない場合」があります。

まず、「湿疹ありのかゆみ」には、以下のような特徴があります。

・手湿疹(主婦湿疹)などが考えられ、乾燥や水仕事、洗剤による刺激が主な原因。
・保湿ケアや手袋の活用、刺激の少ない洗剤への切り替えがポイント。
・改善しないときは皮膚科受診をするように。

そして、「湿疹なしのかゆみ」には、以下のような特徴があります。

・内臓の不調(肝臓・腎臓)や乾燥、ストレスなどが関与していることも。
・気になる症状が続く場合は早めに医師に相談をするように。
・ストレスケアやこまめな保湿、掻かずに冷やして対処するのが有効。

手のひらのかゆみは、ちょっとした生活習慣の工夫で和らぐことも多いですが、長引く場合や強いかゆみが続く場合には、自己判断せずに専門医に相談すると安心できるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました