豚肉といえば、リーズナブルな価格で手に入りやすい上、ジューシーで旨みもたっぷりなので、炒め物・煮物・揚げ物…など様々な料理に活用できる万能食材ですよね。
そのように身近な豚肉ですが、「どのような栄養があるのか？」までは意外と知られていません。
そこで本記事では、豚肉に含まれている主な栄養素とその働き、さらに効率よく摂取するコツなどについて詳しく紹介していきます。
豚肉に含まれる主な栄養成分とその効果とは？
見た目も味も満足感のある豚肉には、健康に役立つ栄養素がバランスよく含まれています。
ここでは、代表的な栄養素とその働きを一つずつ詳しく紹介していきます。
豚肉の栄養成分その1：タンパク質
豚肉は高タンパクな食材として知られています。
タンパク質は三大栄養素のひとつで、筋肉や皮膚、内臓など体を構成する材料となる重要な栄養素です。
豚肉のタンパク質は「良質タンパク」と呼ばれ、体への吸収効率が高いのが特徴。
日々の食事に取り入れることで、丈夫な体づくりや筋肉の維持に役立ちます。
豚肉の栄養成分その2：ビタミンB1
豚肉の代表的な栄養素といえば「ビタミンB1」。
糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復や集中力の維持に効果的です。
デスクワークや立ち仕事などで「最近疲れやすい」と感じる人は、ビタミンB1が不足している可能性も。
豚肉を取り入れて、体のエネルギー代謝をサポートしましょう。
豚肉の栄養成分その3：鉄分
鉄分は血液中のヘモグロビンをつくるために欠かせない栄養素です。
豚肉には吸収率の高い「ヘム鉄」が含まれており、貧血予防や疲労回復に効果が期待できます。
特に女性は鉄分が不足しがちなので、豚肉を食卓に取り入れるのはとてもおすすめです。
豚肉の栄養成分その4：ナイアシン
ビタミンB群の一種であるナイアシンは、エネルギー代謝を助けたり、胃腸や皮膚の健康を保ったりする働きを持ちます。
食欲が落ちやすい夏場には、冷しゃぶなどのさっぱりした豚肉料理でナイアシンを補給すると良いでしょう。
豚肉の栄養成分その5：亜鉛
亜鉛は細胞の新陳代謝を促すミネラルで、肌や髪の健康維持に欠かせません。
また、免疫力の向上や男性機能のサポートにも関わる栄養素です。
不足すると味覚障害や肌荒れの原因にもなるため、日常的に摂ることが大切です。
豚肉は疲労回復にぴったりの食材
豚肉には、ビタミンB1や鉄分など、エネルギー代謝や血流をサポートする栄養素が多く含まれています。
そのため、「疲れが取れない」「体が重い」と感じる時こそ、豚肉を取り入れるのがおすすめです。
次回は、こうした栄養をより効率よく摂るための調理法について紹介していきます。
豚肉の栄養を無駄なく吸収するコツ
せっかく栄養豊富な豚肉を食べるなら、その成分をできるだけ効率よく吸収したいですよね。
実は、豚肉は“ある食材”と組み合わせることで、栄養効果をさらに高めることができます。
相性抜群の食材は「玉ねぎ」や「にんにく」！
豚肉と一緒に摂ると良いのが、玉ねぎ・にんにく・ニラなどの香味野菜です。
これらの食材には「アリシン」という成分が含まれており、強い抗菌作用を持っています。
アリシンには、体内の悪玉菌を抑えたり、食中毒を防いだりする効果があると言われています。
このアリシンは、もともと野菜の中にある「アリイン」という物質が、刻んだりすりおろしたりすることで変化して生まれる成分。
つまり、玉ねぎやにんにくなどを細かく切ることでアリシンが活性化し、豚肉と組み合わせた時により高い栄養効果を発揮します。
ビタミンB1の吸収率をアップする
豚肉の代表的な栄養素である「ビタミンB1」は、アリシンと一緒に摂取することで吸収率が格段に上がります。
ビタミンB1は疲労回復に欠かせない成分ですが、水溶性のため単体では体外に流れやすいという弱点があります。
そこで、アリシンと組み合わせることで吸収をサポートし、エネルギー代謝をよりスムーズにしてくれるのです。
調理のポイント
アリシンは油とも相性が良いため、炒め物や餃子などのように油を使った調理がおすすめ。
油が加わることでアリシンの働きを保ちながら、栄養を逃さず摂取することができます。
例えば…
・豚ニラ炒め
・にんにくをきかせた豚肉のスタミナ焼き
などなど、日常の献立にも簡単に取り入れられるのでおすすめです。
効率よく“元気”をチャージする
疲れがたまった時や食欲が落ちた時こそ、豚肉と香味野菜の組み合わせが最適です。
それぞれの食材が持つ栄養を掛け合わせることで、体の回復力を底上げしてくれます。
美味しく食べながらしっかり栄養を摂り入れて、健康的な毎日を過ごしましょう。
まとめ
豚肉には、タンパク質やビタミンB1、鉄分、ナイアシン、亜鉛などの栄養がバランスよく含まれており、
疲労回復・代謝促進・美肌効果・免疫力の維持など、さまざまな健康効果が期待できます。
特に玉ねぎやにんにくなどに含まれる「アリシン」と一緒に摂取することで、豚肉のビタミンB1吸収率を高めることができるため、効率的な栄養補給が可能です。
毎日の食事に豚肉を上手に取り入れれば、エネルギー不足の解消や体調改善にも役立ちます。
栄養と美味しさの両方を兼ね備えた豚肉を、健康的な食生活に活かしていきましょう。
