籾殻は、ガーデニングの土壌改良から、断熱、飼料、手芸の素材…まで幅広い場面で重宝するかと思われます。
しかし、スーパーや量販店などでは取り扱っていないことが多く、どこで手に入るのか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では「どこで入手できるの?」「費用をかけずに手に入れる方法は?」といった疑問を解消すべく、籾殻の入手法について詳しく紹介していきます。
「籾殻」とは?
「籾殻(もみがら)」とは、稲の籾(もみ)=収穫したままの米粒を包んでいる殻の部分のことです。
稲から玄米を取り出す際に、最初に取り除かれる外側のかたい殻が「籾殻」です。
「籾殻」構造について
稲の実(籾)は、以下のような層構造になっています。
・玄米(げんまい) ← 籾殻を除去した状態。ぬかや胚芽を含む。
・白米(はくまい) ← さらにぬか層などを削った精白米。
同じ稲でも、食用となっている白米や玄米と大きく違っているので、間違えないようにする必要があります。
籾殻の使用用途について
「籾殻」は、食用にはなりませんが、以下のような使い道があります。
・堆肥の材料
・鶏や家畜の敷料
・燻炭(くんたん)にして農業利用
・冬の霜よけ・防寒材
日本では米の生産量が多いため、地域によっては無料で籾殻を配布している農家やJAもあります。
燃やすと煙が多く出るため、自治体によっては焼却処分が禁止されている場合があるので、注意して下さい。
もみ殻の入手法や活用の手引き
「もみ殻」とは、稲を脱穀する過程で取り除かれる外側の殻部分を指します。
具体的には、稲穂から玄米を取り出す際に外れていく、軽くて繊維質な外皮です。
ちなみに、玄米を精白する過程で出る「米ぬか」は別の副産物であり、もみ殻とは用途も性質も異なるため、混同しないよう注意が必要です。
主なもみ殻の入手場所
「もみ殻」は、以下のような方法で入手することが可能となっています。
・JA(農協)の米処理施設(ライスセンター)
・街中や郊外に設置された無人の精米機
・地場産品を扱う道の駅
・稲作を行っている個人や農家
JAや穀物関連の施設では、大量のもみ殻が集められており、無料で分けてもらえることも珍しくありません。
また、米の生産が盛んな地域では比較的手に入りやすいものの、すべての施設で対応しているとは限らないため、セルフ精米機や道の駅などもチェックしてみましょう。
農家や直売所では、有償で提供されている場合もあるので、現地の掲示や店員への確認がおすすめです。
もみ殻を受け取る際の注意点と準備
無料で配布されているケースでは、「ご自由にお持ちください」といった表示がされていることが多く、勝手に持ち帰って良い場合でも、念のためその場のスタッフに声をかけて確認しておくと安心です。
また、事前に施設へ連絡し、在庫の有無や入手可能な分量を問い合わせておくことで、無駄足を防ぐことができます。
実際に持ち帰る際は、作業用のスコップや小さなシャベル、もみ殻を入れるための丈夫な袋があると便利です。
設置場所によってはスコップなどの道具が備え付けられている場合もありますが、袋は自前で持参するのが無難です。
なお、もみ殻の持ち運びに適した袋は、JAの資材売り場やホームセンター、または通販サイトなどで簡単に手に入ります。
準備を整えておけば、スムーズにもみ殻を活用することが可能となるでしょう。
籾殻を入手するには?無料で手に入らない場合の対処法
無料でもみ殻が手に入らない場合でも、購入するという選択肢があります。
現在では、籾殻を取り扱っている店舗やオンラインサービスが増えており、用途に応じた入手が可能です。
主な購入ルートは、以下のようなルートが考えられます。
・農協(JA)の直売所
・道の駅や地元の農産物直売所
・園芸資材の揃ったホームセンター
・個人の稲作農家
・ネット通販サイト(楽天市場、Amazonなど)
JAや農家などから直接入手できる場合、大量購入によってコストを抑えられることもあります。
また、普段から農家と関係を築いておくと、格安で譲ってもらえる可能性もあるでしょう。
購入の際には、産地や栽培方法(無農薬かどうか)など、品質面にも注目して選ぶのがポイントです。
ネットでは、用途別に加工された籾殻(燻炭やパウダー状など)も取り扱われています。
さらに、フリマアプリ「メルカリ」などでは、個人が出品している籾殻が見つかることもあるため、お手頃価格で入手できるチャンスがあります。
なお、筆者の地域では、米農家が多く存在し、収穫後に出る籾殻の大半は、地元の畜産農家や果樹農園に優先的に出荷されています。
このように既存の取引がある場合、個人が直接もらうのは難しいこともあるので注意が必要です。
まとめ
今回は、籾殻を入手する方法(無償入手&購入可能な場所)などについてまとめました。
一見するとただの副産物に見える籾殻ですが、園芸・農業・DIYなど多岐にわたる場面で活躍しています。
・地域の穀物貯蔵施設
・農協のライスセンターや米集荷場
・セルフサービスの精米所
もらいに行く際は、スコップやシャベルなど、そして籾殻を入れる丈夫な袋を持参するとスムーズです。
・お米専門のショップ
・JAの直販店
・個人の米農家
・通販サイト(一般的なECモール含む)
・ホームセンターや園芸店
地域差はありますが、入手手段を上手に使い分ければ、必要な分だけ効率よく籾殻を確保できます。
さらに手軽さを求める方は、ネットショッピングで購入するといいでしょう。