スマートフォンを操作している際、タッチパネルが反応しなくなった経験はございませんか?
指でタップしても動かないことが増えてくると、ストレスが溜まってくるので、改善しておいた方がいいでしょう。
そこで本記事では、スマートフォンのタッチパネルが反応しなくなる原因や、その対処方法などを解説していきます。
タッチパネルが反応しなくなる原因
スマートフォンのタッチパネルが反応しない原因は、以下の通りです。
・画面の汚れ
・画面の損傷
・静電気
・ソフトウェアの問題
・ハードウェアの故障
タッチパネルが反応しない場合は、これらのチェックを行ってみてください。
それでも問題が解決しない場合は、専門の修理サービスに相談することをお勧めします。
タッチパネルに用いられている二種類の技術について
スマートフォンのタッチパネルが、どのようにして入力を感知するかを理解しておきましょう。
タッチパネルの技術には主に「抵抗膜方式」と「静電容量方式」という二種類のタイプがあります。
ここからは、それぞれがどのような技術なのかを紹介していきます。
タッチパネルの技術その1「抵抗膜方式」
「抵抗膜方式」はスマートフォンやタブレットなどのタッチパネルに使用される一般的な技術の一つです。
この方式は、通常、二枚の透明な導電性の膜が重なっている構造を持っています。
これらの膜は、非常に薄く、通常はガラスやプラスチックの面に配置されます。
スマートフォンのタッチパネルへタッチが行われると、上層の膜が下層の膜に接触します。
この接触点で電流が変化し、タッチパネルの制御システムがその位置を検出します。
抵抗膜方式のタッチパネルは、そのシンプルな構造とコストの低さから、多くのデバイスで採用されていますが、感度や透明度が静電容量方式に比べて劣る場合があります。
この方式のタッチパネルは、押す力によって反応するため、「圧力感応型」とも呼ばれます。
複数のタッチを同時に検出するマルチタッチには向いていないことが多いですが、単純な操作には適しています。
また、手袋をした手やスタイラスペンでも操作が可能な場合があります。
タッチパネルの技術その2「静電容量方式」
スマートフォンのタッチパネルに使われる「静電容量方式」は、非常に一般的な技術で、タッチスクリーンの反応性と正確性を向上させるために設計されています。
この方式は、画面の直下に配置された導電層を利用します。導電層は電極で構成されており、これらの電極は微細な電気信号を生成しています。
ユーザーがタッチパネルに触れると、指の存在によってその部分の電気容量が変化します。
この変化は指の位置を特定するために使われており、指が画面に近づくと、その部分の静電容量が増加していくのが特徴です。
そして、この増加した容量を感知することで、デバイスはどこがタッチされたかを検出します。
現代は、流通している大多数のスマートフォンにこの技術が用いられています。
したがって、指からの電流の流れが悪くなると、タッチパネルの反応も鈍くなります。
電流は湿度が高い方が、より流れが良くなるという特徴を持っています。
そのため、少し湿った指はタッチパネルに良く反応しますが、乾燥した指では電流が通りにくく、反応が悪くなることがあります。
タッチパネルが反応しないと感じたら、画面を強く押したり叩いたりするのではなく、指のコンディションを見直す必要があると言えるでしょう。
タッチパネルの感度を向上させる方法
手の乾燥が原因でタッチパネルが反応しない場合は、以下の方法をお試しください。
軽く湿らせたハンカチで指を拭く
タッチパネルの感度を改善するには、まず指の乾燥を解消しなければなりません。
指を適度に湿らせる方法として、全く水浸しにするわけではなく、適度に保湿することがポイントです。
例えば、軽く湿らせたハンカチで指を拭く、または息を吹きかけるだけで十分です。
万が一、これでタッチパネルの反応が良くなるかどうか疑問が残る場合、タッチパネルの故障の可能性も考慮に入れて、乾燥していない人にあなたのスマートフォンを試してもらいましょう。
その結果、ちゃんと反応が改善されれば、乾燥が原因だったと判断できます。
保湿クリームを塗る
日常的に手の乾燥を避けるため、バスタイム後には化粧水、保護クリーム、そして最後にオイルを手に塗り込むことで、手肌をしっとりと保つことができます。
また、スマートフォン専用の保湿クリームを使用することも一つの方法です。
これらのクリームは肌に優しく、さらっとしており、水分を多く含んでいるため、タッチパネルの反応も良くなるとされています。
このタイプのクリームを使用すれば、スマートフォンを操作した後でも画面が汚れる心配は少ないでしょう。
まとめ
今回は、スマートフォンのタッチパネルが反応しなくなる原因や、その対処方法などについてまとめました。
タッチパネルの感度不足が手の乾燥に起因するケースは多いですが、スマートフォンのシステム的な問題(例えば、背景で多くのアプリが動作しているなど)も原因の一つとして挙げられます。
それでも、なるべく最初に手の乾燥を解消しておくことを優先すべきです。
指をわずかに湿らせておいてからタッチパネルを操作してみることをおすすめします。
タッチパネルが反応しなくなる度にストレスを蓄積するのはよくないので、まずは手の乾燥対策を行い、スムーズな操作へと改善しておきましょう。