運動会の開会式や閉会式では、PTA会長などが登壇して挨拶をする場面があります。
もしも、自分がその立場になったら、どんなふうに話そうか迷うことになるのではないでしょうか?
話す内容や所要時間などについて、不安を感じてくる人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、運動会のスピーチで原稿を活用することの意義や、適切な時間の目安、参考になる例などを見ていきましょう。
運動会のスピーチは暗記すべきなのか?
多くの人が事前に書いた原稿を覚えて挑みますが、内容をしっかり記憶していても、当日になると緊張で頭が真っ白になることもあります。
原稿を読み上げると、どうしても視線が下がって声も聞き取りにくくなる傾向がありますが、自分らしく話せるスタイルを選ぶのが一番です。
堂々と暗記して話せる人もいれば、メモを見ながら安心して話すタイプの人もいます。
大切なのは、しっかりと準備してから運動会に臨むという気持ちです。
多少カンペを見たとしても、それは決して悪いことではありません。
PTA会長として一生懸命取り組む姿勢こそが、周囲への思いやりの証といえるでしょう。
運動会スピーチの所要時間の目安は?
運動会当日、8時40分頃から入場行進がスタートし、続いて8時50分には開会式が始まるのが一般的な流れです。
その後、準備運動は9時05分前後に行われることが多いため、PTA会長による挨拶の持ち時間は、おおよそ5分程度と考えられています。
ただし、当日のスケジュール進行によって多少前後することもありますので、臨機応変な対応が求められる場面もあるでしょう。
運動会の開会式と閉会式でのスピーチの構成について
ここでは、運動会の開会式と閉会式でのスピーチの構成について説明していきます。
開会式でのスピーチはどんな構成にすれば良い?
運動会の開会式で行う挨拶には、幾つかの基本的な要素があります。
・本日の開催を祝う一言(天候や雰囲気に触れる)
・教職員・来賓への感謝の言葉
・子どもたちへの激励メッセージ
・保護者の皆様への感謝と一体感を呼びかける言葉
・安全と成功を祈る締めの言葉
上記のような流れで構成すると、自然なスピーチを行うことができるでしょう。
閉会式でのスピーチ構成
運動会の締めくくりとして行われる閉会式では、以下のポイントを盛り込んだ挨拶が好まれます。
・教職員への労いと感謝
・児童への労いと称賛
・保護者への感謝の気持ち
・締めの言葉として全体へのねぎらい
閉会式では、一日頑張ったことに対しての労いの言葉をかけるといいでしょう。
PTA会長による開会式スピーチの例文サンプル
PTA会長による開会式スピーチの例文サンプルは、以下の通りです。
はじめの呼びかけ
○○小学校のみなさん、おはようございます。今日の主役である皆さんの元気な顔がそろっているのを見て、とても嬉しい気持ちです。
開催の喜びを伝える
天候にも恵まれ、こうして無事に運動会を迎えられたこと、そしてこの日を楽しみに準備を進めてこられた皆さんを、心から称えたいと思います。
教職員・来賓への感謝
いつも子どもたちの成長を支えてくださっている先生方、そして本日お越しくださったご来賓の皆さまには、深く御礼申し上げます。お忙しい中、本当にありがとうございます。
子どもたちへのメッセージ
これまで一生懸命に練習を重ねてきた成果を、今日は思いきり発揮してください。先ほどの入場行進も、とても立派でした。この一日が、皆さんにとってかけがえのない思い出になりますように。
保護者への呼びかけ
保護者の皆さま、本日はお忙しい中ご参加いただきありがとうございます。日頃からの温かなご支援があってこそ、子どもたちはここまで頑張ることができました。本当に感謝しております。
締めの挨拶
最後に、今日という日が、みなさんにとって笑顔と感動に満ちたものになりますように。競技に参加される皆さまも、くれぐれもケガにはご注意いただき、存分に楽しんでください。
PTA会長による閉会式スピーチの例文サンプル
PTA会長による閉会式スピーチの例文サンプルは、以下の通りです。
閉会式での「運動会終了の挨拶」
本日は、天候にも恵まれ、皆さんの協力のもと、無事に運動会を終えることができました。心より御礼申し上げます。
閉会式での「教職員への感謝」
準備から本番まで、子どもたちのために尽力してくださった先生方、本当にお疲れさまでした。日々のご指導に深く感謝申し上げます。
閉会式での「児童への言葉」
今日の競技を通して、皆さんの真剣な姿や笑顔がとても印象的でした。この日のために努力してきたことがしっかり伝わってきました。素晴らしい一日をありがとう。
閉会式での「保護者へのお礼」
本日はご多忙の中、足を運んでいただきありがとうございました。保護者の皆様の温かなサポートが、今日の成功を支えてくれたことは間違いありません。
閉会式での「締めの言葉」
どうか今日の運動会が、子どもたちの成長の糧となりますように。そして最後に、ここにいるすべての子どもたちと先生方へ、温かい拍手をお願いいたします。本当にお疲れさまでした。
まとめ
運動会でのスピーチにおいて、「原稿を持つべきか」「暗記すべきか」という悩みは、多くの方が抱えているものでしょう。
しかし、最も大切なのは「どう話すか」よりも、「何を伝えたいか」という気持ちと、しっかりと準備をして臨む姿勢です。
原稿を手元に置いて話すことは決して恥ずかしいことではありません。緊張や不安を和らげ、自信を持って伝える手助けになります。
もちろん、内容を覚えて堂々と話せるなら理想的ですが、それが難しい場合には無理をせず、自分に合った方法を選びましょう。
スピーチは、参加者への感謝や激励の気持ちを届ける大切な場面となります。
形式にとらわれすぎず、自分らしく心を込めた言葉で伝えることを心がけましょう。