学校などで行われる視力検査の距離、サイズ、評価基準とは?簡単な目のケア方法も紹介!

学校などで行われる視力検査の距離、サイズ、評価基準など 暮らし

春が来ると、学校では生徒の視力検査を実施するケースが一般的です。

子供たちが良くない検査結果を持ち帰ると、その結果に驚く親御さんも少なくないでしょう。

私は小学生の頃に「C」という評価を受け、眼科の受診を勧められたことがあります。

当時は視力がかなり悪かったため、黒板が見えるように座席を前の方にしてもらっていました。

学校などで行われている視力検査は、どのような仕組みになっているのでしょうか?

特に視力検査で使用されているマークのサイズや、どのような距離間で行われているのかが気になるところです。

そこで、この記事では、主に学校などで行われる視力検査の距離、サイズ、評価基準に加え、家でできる目のケア方法などについて説明していきます。

視力検査で使用されるマークについて

視力検査で使用されるマークは「ランドルト環」と呼ばれ、これは国際的に認められた視力表の一種です。

「ランドルト環」は、円の一部が切り取られているシンボルになっており、この切れ目の向き(上、下、左、右など)を被験者が識別することで視力を測定します。

このような「ランドルト環視力表」は日本だけでなく、国際的にも広く使用されており、特にその高い精度と標準化された方法で知られています。

実際に視力を数値化する際は、この視力テストを通して、どのくらい小さなランドルト環を正確に識別できるかによって個人の視力が判明します。

ちなみに「ランドルト環」は19世紀の眼科医ランドルトの名を冠しています。

視力検査の距離やサイズについて

視力チャートとの距離は通常5メートルですが、スペースが限られている場合は3メートルでのテストも許可されています。これは「児童生徒等の健康診断マニュアル」に基づいています。

例えば、1.0の視力がどれだけの大きさで判断されるかというと、ランドルト環の直径が7.5mm、太さが1.5mmのものを5メートル離れて見ます。

視力の基準となるのは、環の切れ目の向きが見分けられるかどうかです。

例えば、5メートル離れた位置でランドルト環の切れ目が判断しにくい場合、距離を2.5メートルに縮めて再テストすると、視力が0.5と評価される場合があります。

ずばり視力は「視角の逆数」として定義されているのです。

学校での視力検査の進め方と評価基準について

一般的に、春になると学校では視力検査が実施され、学校検眼と呼ばれます。

この検査では、生徒が黒板の文字を明瞭に見ることができるかどうかが主なチェックポイントです。

学校での視力検査は、「AからDまでの4つのレベル」で評価されます。

・判定A(1.0以上):最も後ろの席からも黒板の文字がはっきりと見える。
・判定B(0.7から0.9):教室の中央から後方に座っていても黒板の文字が読めるが、小さな文字では読みづらい。
・判定C(0.3から0.6):教室の中央から前方に座っても、小さな文字が半分しか読めない。
・判定D(0.2以下):一番前の席に座っていても、メガネやコンタクトがないと文字がはっきりと読めない。

特に「B」判定の場合、目の状態がまだ許容範囲内と感じてしまうことがあり、眼科訪問を先延ばしにしてしまうリスクがあります。

子供の視力は大人より落ちる速度が早いため、「B」判定を受けた場合でも、早めの眼科受診が推奨されます。

自宅で簡単に実践可能な目のケア方法

視力保護のために家庭で行うことができる簡単な方法をいくつか紹介します。

まばたきを意識する

まばたきは眼の乾燥を防ぎ、目の周囲の筋肉をリラックスさせます。

左右交互にウィンクするなど、目を強く閉じたり開いたりする動作を繰り返すと良いでしょう。

遠くを見る練習をする

小さい頃に「遠くを見るように」と言われたのは、眼の筋肉の緊張を和らげるためです。

窓から外を見て、遠くの景色を眺めることによって、近視の緩和にもつながります。

窓辺で遠くの建物を見つけ、50cm先に親指を置き、交互に親指と遠くの物を見る練習をしましょう。

フォーカスエクササイズを行う

先述の「遠くを見つめる練習」と同じように一点をじっと見つめるエクササイズです。

例えば、ペンを手に持ち、それを目の前の約20センチの場所に保持し、その先端に集中します。

徐々に遠くを見つめるポイントまでペンを動かしながら、焦点を変えていきましょう。

パルミングを行う

まず、手のひらをこすり合わせて温め、温かくなった手のひらで目を覆います。

目を閉じた状態で、手のひらで目を優しく覆い、目の緊張を和らげます。

最後に数分間、深呼吸をしながらリラックスをして終わりです。

アイロミングを行う

温かいタオルを使用して目を温めることで、目の疲れを和らげます。

まずは、タオルを温めた後、そのタオルを目の上に置きましょう。

目の筋肉がリラックスしていくのを実感できるはずです。

これらの簡単な活動は、家庭だけでなく、学校や外出先でも実施できるため、日常生活に取り入れやすいでしょう。

まとめ

今回は学校などで行われる視力テストの距離やサイズと、目のケア方法についてまとめました

現代の子供たちはデジタルデバイスなどの普及により、幼い頃から視力への影響を受けやすい状況にあります。

特に子供は視力の低下が早いため、「C」や「D」どころか「B」でも決して安心できません。

そのため、学校の視力検査で「A」判定以外の結果を持ち帰った場合は、速やかに眼科を受診し、適切なケアを受けることが重要です。

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