お弁当の中にゆで卵を入れても大丈夫?安全に持ち運びできる方法を教えます

お弁当にゆで卵を入れて安全に持ち運ぶ方法 料理

お弁当の中にゆで卵を入れる際に「衛生的に問題はないのだろうか?」と感じることがあるのではないでしょうか?

特に暑い時期の場合は、腐敗が進まないかどうか心配になってくるでしょう。

そこで本記事では、ゆで卵をお弁当の中入れて新鮮かつ安全に持ち運ぶための方法を紹介していきます。

ゆで卵をお弁当に入れて安全に持ち運ぶ方法

ゆで卵をお弁当の中に入れて持ち運ぶ際は、以下の方法をお試しください。

・固めに茹でる
・暑い時期は煮卵を選択
・殻を付けたまま持ち運ぶ
・前日に茹でておく

ここからは、上記の4種類の方法について一つずつ説明していきます。

固めに茹でる

お弁当にゆで卵を入れる際は、固めに茹でておくことをおすすめします。

完全に火を通すことで、半熟よりも腐りにくくなります。(※適切な茹で時間は、沸騰後10~11分です。)

サイズが大きい場合や安全性を高めたい場合は、13分以上茹でることが推奨されます。

これにより、ゆで卵の安全性が向上し、お弁当にもぴったりの状態を保つことができます。

暑い時期は煮卵を選択

暑い時期(7月や8月など)には、ゆで卵よりも煮卵を選ぶことをおすすめします。

タレに含まれている塩分が卵にしっかりと染み込むため、保存性も良くなるからです。

お弁当に煮卵を入れる場合は、必ず完全に火を通しておきましょう。

煮卵は味が良い上、腐敗もしにくいため、暑い季節のお弁当に適しています。

殻を付けたまま持ち運ぶ

殻を付けたままのゆで卵を持ち運ぶ際は、茹でた後に水に浸さず自然に冷ましましょう。

卵の殻には微細な穴があり、水に浸すと菌が侵入する可能性があります。

したがって、卵を茹でた後は自然に冷ますことが望ましいです。

これにより、ゆで卵をを新鮮な状態で持ち運ぶことが可能となるでしょう

前日に茹でておく

前日にゆで卵を作る場合は、茹でた後の卵を殻付きで冷蔵保存し、使用する日に殻を剥きましょう。

殻を剥いた状態で保存すると、卵が傷みやすくなるため、注意しなければなりません。

前日に茹でておくことで、忙しい朝に時間を節約できますが、安全性を確保するためには、使用する日に殻を剥くことが最善です。

これにより、卵の鮮度と安全性を保つことが可能となります。

これらの方法を試すことで、ゆで卵を安全にお弁当に持ち運ぶことが可能です。

どのステップも簡単で効果的なので、是非お試しください。

常温でゆで卵を保存可能な期間

常温下だと、ゆで卵をどれくらい保存可能なのかを解説していきます。

殻を剥いた後のゆで卵を保存可能な期間

殻を剥いた後のゆで卵は、常温で保存することが不可能となっており、当日中に消費する必要があります。

中でも気温が高い猛暑日には、数時間以内に完食しておかなければなりません。

殻を取り除くことで卵が直接空気に触れ、微生物の侵入を受けやすくなり、迅速に品質が劣化していくためです。

殻の付いたゆで卵を保存可能な期間

殻が付いている状態では、常温(空調の効いていない室温)での保管はその日のうちに消費することが推奨されます。

ただし、冬期には2~3日間保存可能な場合もありますが、暖房が効いたような温度が高い場所では、卵の品質が早く損なわれることがあるので注意が必要です。

また、半熟卵は特に保管期間が短く、殻を剥いた場合は数時間内に消費することが望ましいです。

冷蔵庫内でゆで卵を保持可能な期間

冷蔵庫内でのゆで卵の保存可能期間は、卵の状態によって異なります。

・完全に固まった卵(殻付き):最長で3日間
・完全に固まった卵(殻なし):その日の内に使用
・半熟卵(殻付き):1~2日間
・半熟卵(殻なし):その日の内に使用

殻の有無によって保存期間が大きく変わってくるため、気を付けましょう。

殻を剥いたゆで卵は、微生物が侵入しやすくなり、速やかに腐敗する可能性が高いため、食べる直前に剥くことが推奨されます。

ゆで卵の保存性が低い理由

ゆで卵の保存性が低い主な理由は、「リゾチーム」という酵素の存在です。

この酵素は生卵に含まれ、殺菌作用がありますが、加熱することでその効力を失います。

その結果、卵内の細菌抑制能力が弱まり、保存期間が短くなります。

生卵がゆで卵よりも長持ちするのは、このリゾチームの活性によるものです。

夏のお弁当で避けるべき腐敗しやすい食材やおかずなど

夏は食材やおかずが痛みやすいため、何を入れるのかに気を付けなければなりません。

そこで、ここからは夏のお弁当に入れるべきでない傷みやすい食材などを説明します。

混ぜご飯は避けておく

夏のお弁当に混ぜご飯(炊き込みご飯など)は避けておいた方がいいでしょう。

多種多様な具材や調味料が含まれているため、腐敗しやすいことが理由です。

代替案として、海苔やふりかけなどを別途持参することを推奨します。

これにより、夏場でも安全に美味しくお弁当を食べることが可能となるでしょう。

生野菜と果物は入れないようにする

夏のお弁当に生野菜や果物も入れないようにする方が無難でしょう。

これらは水分を豊富に含んでおり、時間の経過と共に食中毒のリスクを高めます。

例として、安全なミニトマトでも洗ってから水分をしっかり拭い取り、丸ごと入れることが重要です。

半熟卵を入れないようにする

夏場のお弁当で半熟卵を入れるのは高リスクなので、避けておきましょう。

火が完全に通っていないと、サルモネラ菌を含む食中毒の危険が伴うからです。

夏のお弁当に卵を入れる場合は、しっかりと火を通さなければなりません。

煮物を入れないようにする

夏のお弁当に汁気の多い煮物を入れるのも避けておくべきでしょう。

特にでんぷん質が多いじゃがいもや里芋などの取り扱いには注意が必要です。

煮物を入れる際は、余分な汁気を避けるなどの工夫が必要です。

夏のお弁当に入れるのにおすすめの食材やおかずなど

夏のお弁当に入れるのに向いている痛みにくい食材やおかずを紹介します。

揚げ物系のおかずを入れる

からあげやエビフライなど、高温で調理された揚げ物は中まで火が通っており、腐敗しにくいため夏のお弁当に最適です。

ただし、腐りやすい材料を使ったポテトコロッケなどは避けるべきです。

抗菌効果のある食材を入れる

お酢やわさび、生姜、梅干しといった自然な抗菌作用を持つ食材は、お弁当の安全性を高めるのに役立ちます。

ピクルスやマリネなどの酸味の強い料理は、夏に食べたくなる味わいであり、お弁当に入れる際は余分な水分を切ることが重要です。

味付けを濃いめにする

塩分や糖分が多い食材は、食品から水分を吸収し食中毒菌の増殖を防ぎます。

塩辛いおかずや甘辛い料理は、夏のお弁当に適していますが、塩分や糖分の取り過ぎには注意しましょう。

汁気の少ない料理を入れる

きんぴらなどの汁気の少ない料理は、夏のお弁当に最適だと言えます。

唐辛子などの辛み成分が食欲を刺激するため、夏バテ対策にも役立つでしょう。

まとめ

今回は、お弁当の中にゆで卵を入れて、安全に持ち運ぶ方法などについてまとめました。

「完全に火を通した固ゆで卵を選ぶ」「暑い時期は煮卵にしておく」「殻付きで冷蔵庫に保管しておいて食べる当日に殻を剥く」などの方法を実践することでゆで卵の安全性をアップさせることが可能となります。

常温でゆで卵を保存することはかなり難しいため、冷蔵保存した上で早めに食べておかなければなりません。(殻を剥いた状態のゆで卵はさらに傷みやすくなるため、必ず当日中に消費する必要があります。)

特に夏場は食材が劣化しやすいため、お弁当には安全性の高い方法でゆで卵を入れましょう。

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