冬の日差しは「夏ほど強くないから大丈夫だろう」と思って、気を抜いていませんか?
夏と比べて報道されることが少ないので、見落としがちですが、年間を通してサングラスでの紫外線保護を行う必要があります。
日光の強さは、季節毎に差があるように感じますが、太陽が昇るのは毎日のことです。
私が普段着用しているサングラスはUV保護機能付きで「これがあれば、もう大丈夫!」と安心しきっていました。
しかし、サングラスのUV保護機能は、本当に機能しているのでしょうか?
実は、サングラスも使い捨てアイテムと同じで、UVカット機能に寿命があるので、気を付けなければなりません
本記事では、サングラスに搭載されているUV保護機能などを説明していきます。
サングラスのUV保護効果には使用限界があるのか?
まず、「UVカット」という言葉で指す「UV」は、太陽から放出される紫外線を意味します。
紫外線はUV-AからUV-Cまでのカテゴリがあり、これらが目に入るのを防ぐのが目的です。
市場には主に二つのタイプのUVカットサングラスがあります。
ひとつは、メガネの表面に特別なUVカットコーティングを施した「UVカット加工製品」、
もうひとつは、製造過程でUVカット機能を持つ素材を使用した「UVカット素材製品」です。
初見では「UVカット加工製品」の表面加工のみということで耐久性に疑問があるかもしれませんが、
実際には、どちらのタイプも適切に使用すれば、その効果は約5年間続くとされています。
特に「UVカット加工製品」は、コーティングが剥がれないように注意深く扱う必要があります。
お手入れの際は、中性洗剤(例えば食器用洗剤)を使用することが推奨されています。
サングラスのUV保護効果を手軽にチェックする方法
サングラスのUV保護効果を手軽に確認する方法は幾つかあります。
正確な数値を知るには眼科や眼鏡店で専用のUV透過率測定器を使うのが最適です。
それ以外の簡易的な確認方法は、以下の通りとなっています。
スマホ+紫外線ライトを使う方法
UVライトがあれば、スマホを使って簡単にチェックできます。
まずは、UVライト(紫外線ライト)を用意します。
白い紙にスマホのカメラを通してUVライトを当てます。
サングラスをカメラと紙の間に置き、ライトの反応がどう変化するか確認します。
・光が明らかに弱まる → UVカット効果あり
どのように変化をしたかで、UVカット機能の有無を判断するといいでしょう。
紙幣の偽造防止マークで確認する方法
日本のお札(1,000円札、5,000円札など)には偽造防止マークがあり、これを紫外線下で見ると浮かび上がります。
具体的な方法は、以下の通りとなっています。
紫外線ライト(または強い太陽光の下)で紙幣を確認します。
サングラスを通してその部分が見えにくくなれば、UVカット効果がある可能性が高いです。
UV反応カードを使用する方法
UVチェッカーカードやUVビーズは簡単に入手できます。
サングラス越しにこれらを紫外線にさらし、変化がないか確認します。
色が変わらなければ、UVカット効果ありのサングラスです。
サングラスの刻印やラベルを確認する方法
UV400や100% UV protectionの記載があるか確認します。
記載がない場合や「ファッション用」と明記されている場合は、UVカット効果が低いことがあります。
もっと正確な測定がしたい場合は、眼鏡店で「UV透過率」を測定してもらうといいでしょう。
サングラスの持っている様々な役割について
目を保護し、視界を快適にすることが、サングラスの主な役割です。
具体的な機能や目的は、以下の通りとなっています。
役割その1:紫外線(UV)の保護
目に紫外線が入ると角膜炎や白内障のリスクが高まります。
サングラスは紫外線をカットすることで、目の健康を守ります。
特に夏や高地、海辺など紫外線が強い場所では必須です。
役割その2:眩しさ(グレア)の軽減
太陽光や反射光が目に入ると視界が眩しくなり、目の疲労感が増します。
サングラスは光を適度にカットして眩しさを和らげ、目の疲れを防ぎます。
役割その3:目の健康リスクの軽減
長期間、紫外線や強い光にさらされると以下のようなリスクがありますが、サングラスがそれを防ぎます。
・黄斑変性:視力低下を引き起こす病気。紫外線から目の奥を守ることでリスクを減らします。
・翼状片(よくじょうへん):目の表面が変形する病気で、主に強い紫外線の影響を受けます。
そのため、サングラスなどを活用して、紫外線の保護を行うことが重要となっています。
役割その4:ファッションアイテム
サングラスは目の保護だけでなく、ファッションアイテムとしても重要です。
フレームのデザインやレンズの色で個性を演出でき、全体の印象を変えるアクセサリーの一部として使われます。
役割その5:目の保護(風・ゴミ・花粉など)
紫外線以外にも風・砂ぼこり・花粉・乾燥から目を守る役割があります。
特にスポーツ用サングラスは、激しい運動時でも目をしっかり保護します。
役割その6:運転時の安全性向上
ドライブ中、強い光や反射が視界を妨げると事故の原因になります。
偏光レンズ入りサングラスは、路面や水面の反射光を抑え、安全な視界を確保します。
サングラスは単なるおしゃれアイテムではなく、紫外線を防ぎ、眩しさを軽減し、目の健康を守る実用性の高いツールです。
まとめ
今回は、サングラスに搭載されているUV保護機能などについてまとめました。
購入後はずっと安心して使えると思っていたサングラスのUVカット効果が、実は期限があることを知って驚いたかもしれません。
サングラスは、日差しを防ぐだけでなく、ファッションアイテムとしても非常に人気があります。
おしゃれを楽しみたい方も、この機会に新しいサングラスを試してみるといいでしょう。